あきらめの壁をぶち破った人
製薬会社を舞台に文書共有システム導入を例に業務改革を通じて風土改革を行うという小説。
業務改革や風土改革を行おうとすると抵抗勢力が現れる。この本は業務を改革しようとする主人公の前に典型的な抵抗勢力(人物)が現れて、主人公が解決するというストーリー。
この本の時代は1998年なので、まだ団塊の世代が残っていて抵抗勢力になっていた時代だ。16年後の現在(2014年)では団塊の世代は退職したが、団塊の世代の亡霊に憑りつかれた人たち(団塊の世代と同じ価値観の人たち)が未だにいる。
小説を離れて読むと、抵抗勢力別対処方法として使える。
主人公は、ほぼ1人で多くの抵抗勢力と戦うわけだが、1人では難しいような気がする。正直、読み終わった後の印象は、こんな「スーパ改革戦士」はいるのだろうかということ。自分はヘタレなので志を共有した同志が必要だと思う。
風土改革をやっている人、やろうとしている人の交流会に参加した際に、運営チームの方が「この交流会に参加すると安心して悩める」と仰っていた。
抵抗勢力が多いと改革しようとしている自分が異常なのではないかと思ってしまう。でも、同じ悩みを抱えて取り組んでいる人を見ると、抵抗勢力に悩んでいる自分は異常ではないことが分かって安心する。
この本の主人公のようにカッコ良く風土改革はできないが、それでもちょっとでも前に進もうと思う。
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