礼
武道をやった経験がある人なら「礼」について教えられたことがあるだろう。
ウチの職場ではでは講演・講義を受けるときには規模にもよるが、たいてい「起立、礼」をする。 オジサンたちの年代は小学校のときから、「起立、(気をつけ)、礼」をしていたように記憶している。最近は違うのかな。
たのまれて他所で講演することがある。 「起立、礼」があるところ、ないところ、いろいろあるようだ。
「起立、礼」をしないところでは、見渡して、間を取って、注意が集まってから「みなさん、こんにちは」とやる。(有償無償のセミナーやトレーニングはたいてこのスタイル)
気になるのは、「起立、礼」をするところで、 「起立、礼」が一連の動作なのである。 礼は相手があるものだから、礼をする人、礼を受ける人が一体になって礼だと思うのだが、一方的に立ってペコリとして勝手に座ってしまうという感じなので戸惑ってしまう。
下位者から上位者に対して礼をする場合は、
起立、気をつけ(下位者準備)→姿勢を正して、正対する(上位者準備)→礼→なおれ、着席(阿吽の呼吸で)
のような動作だ。
この間に、礼をする人、礼を受ける人とのやり取りがある。 ところが、まるで礼を受ける者が居ないかのように、立ってペコリて座るでは礼を受ける人とのやり取りがない。
教えてくれる人に感謝を云々と言っているわけではない。
互いに姿勢を正して正対すると、たとえば
受講者:「この人何を話すんだろう」
講師:「この人たちの興味は何だろうか」
や
受講者:「オッサン何を眠い話すんなよ」
講師:「こいつら寝ないで聞けよ」
であっても、心のやり取りがある。
講師の側からすると、立ってペコリ座るをやられると、「勝手に話していけば」のような感じがするのである。
しかたがないので、セミナースタイルで始めるのだが、「起立、礼」をするならきちんとすればいいのにとオジサンは思ってしまう。
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