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2014年7月26日 (土)

援助じゃアフリカは発展しない

援助じゃアフリカは発展しない ダンビサ・モヨ (著), 小浜 裕久 (翻訳) 東洋経済新報
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 NHKのスーパープレゼンテーションでやっていたダンビサ・モヨ氏の「中国は今や新興国の憧れなのか」を聞いて興味が湧いたのでこの本を読んでみた。

 内容はずばり
「援助じゃアフリカは発展しないどころか欧米の援助がアフリカ発展の障害となっている。」という内容。

 資本主義、自由主義の欧米がアフリカ援助においてイデオロギー的で、共産主義の中国が全くイデオロギー的でないというと奇異な感があるが、唯我独尊的で成長が止まろうとしている欧米、先進国と超現実主義で成長途中の中国と考えれば納得である。

 結局、欧米も中国も真にアフリカのことを考えていないということだが、アフリカにしてみれば欧米より中国の方が発展が期待できるということか、更に独裁体制を変えることなく成長した中国はアフリカの発展モデルになるという。

 中国のなりふり構わないアフリカ進出について危機感を感じているのは日本だけではない。先進国としてこれまで散々援助した挙句、アフリカが中国になびくのは承服できないといったところだろうか。

 序文にあるようにこの本は劇薬である。
これを書いたのがボノではなくザンビア出身のエコノミストである。先進国は発展途上国の援助について考え直す時期に来ているのだろう。

 余談だが、こんな意見もある。
援助貴族のJAICA職員がこのような本を翻訳することに違和感があるのだそうだ。

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