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2014年9月 3日 (水)

デジタル東洋経済 No.016 小川賢太郎社長ロングインタビュー

デジタル東洋経済 No.016 東洋経済新聞社

016

「外食日本一」ゼンショー小川賢太郎社長ロングインタビュー

 富士通の電子書籍サービス BooksVにデジタル東洋経済の『絶好調企業トップインタビュー/ケーススタディ特集』があって、ここに 「外食日本一」ゼンショー 小川賢太郎社長 ロングインタビュー がある。なんと販売価格0円だ!

 紙媒体の週刊東洋経済に掲載しきれなかった部分も含めて電子書籍化したものらしい。

デジタル東洋経済は印刷物ではないため、ページ数という制約要件がない。そのため、インタビュー全貌を掲載することも可能だ。ページ数は44ページと膨大。このインタビューを読むことで、小川社長の経営哲学、生き様が手に取るように伝わるはずだ。

ということらしい。

 東洋経済Onlineにも
ゼンショー・小川賢太郎社長が語る経営哲学シリーズ

があるが、通勤途中に読みたかったのでBoolsVに公開さているpdfをDLした。

閑話休題というかここから本題

 ネットではすき家はワタミに並ぶブラック企業と言われているので読んでみた。社長の小川賢太郎氏は、東大、全共闘という先入観があるからかもしれないが、いかにもインテリという感じだ。理論武装した語り口調が印象的である。

 随所にルンペンプロレタリアートという言葉が出る。シラケ世代おじさんにはよく分からないのだが、全共闘活動家視点で見るとバイトはルンペンプロレタリアートに見えるのだろうか。

 更に、全共闘で活動した経験からか、労働組合がルンペンプロレタリアートと組むことに対して我慢がならないようだ。

 このようなバックグラウンドを考えると、仙台すき家裁判での対応が理解できる。ここを理解しなければ、手法についてはさておいて、ネットの情報にあるようにただの悪徳社長である。

 この観点で、仙台すき屋裁判のことが掲載されているページを良く見ると、書いているのは左の人と右の人と2chの人で、真ん中の人は触れたがらないということが分かる。 労働争議関係の情報は良く選ばないといけない。

 最近では小川賢太郎氏の「3K」発言が批判されていて、ゼンショーのページで反論しているようだ。

 ゼンショーの企業理念

世界から飢餓と貧困を撲滅する

はワタミの

会社の繁栄、社員の幸福、関連会社・取引業者の繁栄、新しき文化の創造、人類社会の発展、人類の幸福への貢献

より分かりやすい。分かりやすいだけに、バイトにこの理念に則った行動を求めようとすると難しいかもしれない。

 すき家の店長やバイトにとっては休憩時間もなく牛丼を作っていることが世界から飢餓と貧困を撲滅することにどう関係するかは極めて分かり難いと思う。
和民の店長やバイトも長時間労働らしいが、自分の行動が客や同じ店で働く仲間の幸福に繋がることを実感できるのではないだろうか。

 「すき家」の労働環境改善に関する第三者委員会の報告書が公開されていて、これを読むと、エリアマネジャ、店長、バイトの労働環境はかなり悪そうだ。

第三者委員会からはサービス時間外労働を前提としたビジネスモデルを否定されたわけだから、提言にある

「従業員(社員・クルー)を企業の重要なステークホルダーと位置づけ、その人権と生活を尊重する企業風土を築くための施策」

をどう実現しながら成長を継続するのか注目しておこう。

第三者委員会の報告書の内容は他山の石だと思う。


2014/7/31「すき家」労働環境改善のための調査報告書受領について
調査報告書(本文・別紙A-B) [1.45MB/56ページ]
調査報告書(別紙1-3) [347KB/65ページ]

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