技術者のマネジメント(3)
技術者のマネジメントについて、技術者のマネジメント(2014/11/6)、技術者のマネジメント(2)(2014/11/10)で、「蕎麦打ち名人としっかり者のおかみさんモデル」と技術者からマネジャになろうとすると組織的なサポートが必要であることを書いた。
ドラッカー先生が仰るとおり、マネジャは専門家(技術者)の翻訳家でなければならない。
翻訳家になるためには、専門家を客観視する必要があるので、専門家から離れられない人は翻訳家になれない。同様に技術者から離れられない人は技術者のマネジャにはなれない。
ここが、「技術者あがり」か「技術者くずれ」かの違いではないだろうか。
同じ年代の人を見ると、若かった頃はたいてい回線屋さんで機械相手の仕事で仕事をしていた。回線屋さんはユーザを考えない。回線を流れるのは単なるトラフィックであって、誰が何の目的で使用しているかを考える習慣はなかった。(考えてはいけなかった。)
このようなオジサンが心太式にマネジャに仕立てられると、技術者気分が抜けないので、マネジメント対象の技術者(部下)を客観的に見ることができない。
当然、技術者のアウトプットの翻訳ができようはずもなく、技術者のマネジメントができない。
技術者のマネジャは顧客のニーズと技術者のアウトプットをマッチさせる仕事でなので、技術者だけでなく、顧客も客観的に見る能力が必要だが、技術一筋で仕事をしてきて、ある日からマネジメントを求められても顧客も技術者も客観的実見ることができず、技術者のマネジメントはできない。
若いうちから、マネジメントを学ぶこと、若い人達にマネジメントの訓練をすることが重要だと思う。顧客と自分自身を客観視すること。技術者的満足ではなく顧客の要求を満足することについて訓練する必要がある。
将来マネジャになる、ならないは別としても、セルフ・マネジメントできる技術者、テクノロジストになることができる。
思いついたら行動を起こすこと。> 自分
輪講でも始めてみるかなあ。
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