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2015年1月23日 (金)

ビジョナリカンパニー 特別編

ビジョナリカンパニー 【特別編】 ジム・コリンズ 日経BP社
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 もともと、「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」の補遺として書かれたそうで短時間で読める。

 「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」は良い企業が偉大な企業になるための法則に付いて書かれた本だが、「ビジョナリーカンパニー 特別編」の対象は企業ではなく、社会セクタを対象に書かれている。
(社会セクタは、教育、医療、宗教、芸術、福祉、非営利団体、警察、政府機関等)

 「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」では企業の偉大さを測る指標として利益を使用していたが、社会セクタに対して利益は指標として使用できない。

ジム・コリンズ氏は、偉大さを測る指標としての実績について

実績を数量的にはかることができるかどうかは、実際のところ重要な問題ではない。重要なのは、成果を確認するために、量的な事実や質的な事実をしっかりと集めていくことである。集まる事実が主に質的なものであれば、法廷弁護士が証拠を検討するときのように考える。集まる事実が主に量的なものであれば、研究所の科学者がデータを集め、分析するときのように考える。

という。

 社会セクタに属する組織の指標を考えていると、事実が集められなかったり、集めるコストがかかりすぎることがある。例えば、「××に対する貢献度」を統一した基準で集めようとすると大変だ。 特に支部が多い組織では、かなり苦労する。

 実績が向上していることを確認する目的ならば、指標が右肩上りか、右肩下りかを判定すればよいから、統一した基準でなくても良い。
ここで、この数値をを使うと支部や個人の評価ができると考えるのは人の常であるが、これが失敗の元で、事実が集まらなくなったり(偽装)、基準を集めることが目的になったり(手段の目的化)する。これらは、組織が衰退する元凶だ。

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  • 「第五水準のリーダーシップ」
  • 「適切な人をバスに乗せる」
  • 「針鼠の概念」
  • 「弾み車を回す」

などの比喩は、一応の説明はあるが、「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」に詳しい解説がある。


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