小倉昌男 経営学
以前東洋経済で特集していた、経営者が薦める本に多く登場していたので気にはなっていた。楽天booksのDMで電子書籍の40%OFFセールを知り、読んでみることにした。
ヤマト運輸の業績評価の評価項目は「人柄」だという。
誠実であるか、表裏が無いか、利己主義ではなく助け合いの気持ちがあるか、思いやりの気持ちがあるかなど、人柄に関する項目に点を付ける。
のだそうだ。欧米流の客観的評価はできないという。日本には日本の評価が必要だということだろう。
小倉昌男氏は、経営リーダー10の条件として
- 論理的思考
- 時代の風を読む
- 戦略的思考
- 攻めの経営
- 行政に頼らぬ自律の精神
- 政治家に頼るな、自助努力あるのみ
- マスコミとの良い関係
- 明るい性格
- 身銭を切ること
- 高い倫理観
を挙げている。
小倉昌男氏の経営哲学は
5 行政に頼らぬ自律の精神
6 政治家に頼るな、自助努力あるのみ
に現れている。目先の利益を得るために己の信念を曲げないという姿勢が垣間見える。
運輸省に対しては
与えられた仕事に最善を尽くすのが職業倫理ではないか。倫理観のひとかけらもない運輸省などない方がいいのである。
と辛辣だ。
ヤマト運輸は昨年クール宅急便で不祥事が発覚した。
小倉昌男氏の理念が今でも生きているかは今後分かるだろう。
クール宅急便問題と小倉昌男の凄み
恥を忍んで会長職に復帰した当時にやったこと
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20131112/255786/
小倉昌男のきれいすぎる引き際
傑出していたのに老害にならなかったカリスマ
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20131217/257175/
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