ロンリのちから
NHK高校講座の「ロンリのちから」の再放送を夜中にやっていた。
(8)は否定のロンリで
「あることの否定は、そのこと以外の全てを表している」
「風が吹けば、桶屋が儲かる」の否定は「風が吹けば、桶屋が儲からない」ではなく「風が吹いても、桶屋が儲からない場合がある」である。
と解説している。当たり前のようだが、意外に分かっていない人が多いんだよね。
例えば、
「あなたの解析結果に間違いがないと言えますか?」
の問いに対して、認知している間違いがなかったとき、
「間違いがないとは言えません」
と答えるのは論理的に正しくない。
物事は、正誤の2種類ではなく、正しいか、間違っているか判断できない場合がある。いや、世の中は判断できないことの方が多い
「間違いがないとは言えません」は「間違いがない」の否定だから、「間違いがある」か「判断できないことがある」だよね。
「間違いがないとは言えません」=NOT(「間違いがない」)=「間違いがある」OR「分からない」
言いたいのは「間違いがない」か「判断できないことがある」だ。これは「間違いがある」の否定だから、「間違いがあるとは言えない」が論理的に正しい。
NOT(「間違いがある」)=「間違いがあるとは言えません」=「間違いがない」OR「分からない」
つまり、 「間違いがないとは言えません」と言った場合、「間違いがある」を否定したいのに、「間違いがある」が含まれてしまう結果になってる。(図3)
もっと問題なのは、論理的でない人は
「間違いがないとは言えません」
に対して
「間違いがある」
と思うんだよね。
知りながらこのような問答を仕掛けて「間違いがある」に誘導する輩もいるけのだけれど。
もっと^2問題なのは、論理的な人は、論理的でない人に誤解されると思ってないことなんだよね。
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