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2015年3月10日 (火)

失敗への分岐点(反省)

 失敗したとき、後悔や懺悔でなくて客観的に自分の行動を省みる「反省」が重要というこを書いた。「失敗への分岐点(1015/02/28)」 反省は致命傷を負わないため、次回より良い判断をするために不可欠だ。

 歴史に「たら」「レバ」はなくて、過去に起こったことは全て事実だから、過去を変えることはできないよね。変えられるのは未来だけだから、失敗から学ぶことが必要で、致命傷を負わないための唯一の方法だと思う。

 どうやって反省するかというと、自分の行動を振り返って、「失敗への分岐点」を見つけて、分岐点でどのような判断をしたかを検証することだね。

 「失敗への分岐点」は複数ある。判断を誤ったとかの直接的な分岐点はすぐに見付かるけれど、必ずその他ににも分岐点がある。

 「失敗への分岐点」は2種類あって

  1. 分岐点を認識し何らかの判断を行った場面
  2. 特に判断をせず通り過ぎたが判断を行うべきであった場面

分岐点を認識し何らかの判断を行った場面

 分岐点だということを認識して何らかの判断を行った場合には、判断の過程、判断までの思考の過程が妥当だったかについて検証が必要だ。

 検証するときにには、成功か失敗かという「結果」ではなくて、「判断が妥当であったか」を検証することが重要だ。

  •  判断が妥当で結果が成功であれば問題ない
  •  判断が妥当で失敗した場合は淡々と失敗の後始末をすれば良い
     判断が妥当であっても失敗することはある。(リスクがない判断はないからね)この場合には淡々と後始末をすればよい。
     「失敗」にとらわれて、「懺悔」しないと勘弁してくれないエライ人がいて困ったものだ。いくら「反省文」を書いても、次回妥当な判断ができるようにはならない。
  •  判断が妥当でなく失敗した場合は、改善すべき問題は分かりやすい
  •  判断が妥当ではなく、結果が成功だった場合もきちんと検証することが重要だ
     判断が妥当でも失敗することがあるように、判断が妥当でなくても成功する場合がある。 このケースは結果オーライになって妥当でない判断を見逃しやすいので注意が必要だ。
     妥当でない判断が行われたことは事実なので改善すべき点を明らかにしなければ、次回同じ場面で失敗することになる。

特に判断をせず通り過ぎたが判断を行うべきであった場面

「失敗への分岐点」を見逃すケースには2種類ある。

  1. 分岐点に気付きながら判断を行わなかった
  2. 分岐点が認識できず、分岐点を見逃したケース
  •  「失敗への分岐点」に気付きながら判断をしなかった場合
     このケースは、判断が妥当でなく失敗したケースと同じように、なぜ判断をしなかったかを検証する。
  •  「失敗への分岐点」に気が付かないで判断をしなかった場合
     分岐点に気が付かないで分岐点を見逃したケースでは、慎重な検証が必要だ。気が付かなかったことは後から振り返っても見逃すことがある。自分だけの検証でなく誰かに協力してもらった方がいい。
     気が付きにくい分岐点はあるのだけれど、多くの場合予兆はあるものだ。しかも、多くの場合、分岐点を見逃したことに気がついている第3者もいるがいるものだ。

     この人たちは、「致命傷にはならないだろう」とか、「後で気がつくだろう」などと考えて忠告をしないことが多いものだ。
     失敗した後で「失敗すると思ってたヨ」などと言われると腹が立つよね。文句の1つも言いたいところだけど、そこはぐっと抑えてなぜ分岐点に気が付いたか尋ねてみることだ。イヤなヤツでも、自分が気が付かなかった分岐点に気が付いている。

まとめると

  • 「反省」は自分の成長のために行う。他人に向けた「懺悔」や「後悔」ではない
  • 自分の失敗を振り返るのは辛いものだが、努めて客観的に検証する
  • 失敗への分岐点を見付ける、できれば分岐点に気が付いていた人に協力してもらう
  • 失敗か成功かではなく、判断の妥当性について検証する

ってことかな。

 「反省」ができるようになると、失敗した場合だけでなく成功した場合でも「反省」できるようになる。


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