シャープ <風土改革は成功するのか>
2015/6/9のガイヤの夜明けで「独占取材! "シャープ危機"...再生への闘い」をやっていた。
液晶と液晶関連事業で頑張ってますという内容だった。
シャープの2014年度の最終損益は2,223億円の赤字で(
シャープ、注目の再建策は「踏み込み不足」 東洋経済Online 2015/05/15)、示された新中期経営計画には批判も多いようだ。
何故こんなになったか、商売ではなく、会社組織のほうにに興味がある。
一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったシャープが存亡の危機に瀕したのは記憶に新しいところだ。
新しい経営陣に変わり、社長の髙橋興三氏のメッセージは「おかしな文化を変える」だそうだ。「
なぜ高橋興三社長は次のビジョンを打ち出さないのか 日経ビジネスOnline(2014年11月27日))
技術担当副社長の水嶋繁光氏は
水嶋はこう語る。「副社長になって本社に足を踏み入れて、『えっ?』と驚きました。決してスーパーマンではないのに、会長、社長になると神様になる。その人たちをきちんと補佐するには、下から意見を言えるようになっていなければならないのです」。
という。
当然、会長、社長になった人が神様になるわけではなく、社員が会長、社長は神様であるべきと思っているのだろう。
現経営陣はカリスマ型組織に原因があると考えているのだろう。髙橋興三氏は社長として、あえてカリスマ性を表に出さないようにしているように見える。
このことで外野からの批判を招いているし、いつまでも企業風土改革を中期経営計画未達の言い訳にはできないだろうが、企業風土を変えないとシャープ規模の企業でも無くなってしまうことは明らかになったわけだ。
カンパニー制を導入したからといっても直ちに企業風土は変わるわけではないだろう。当面は外野からの批判をかわしつつ、企業風土をかえるという難しい舵取りが続く。
組織風土は会長、社長を筆頭に経営層だけが作っているわけではない。会長、社長、経営層、社員全員が醸し出しているものだ。
自分の組織の風土が「会長、社長は神様」になっていなか冷静な眼で見なければならない。
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