リプレースと情シスさん
最近事務処理系のシステムがリプレースされた。
事務処理用のPCは早くなってパワーポイントで資料を作るときにイライラしなくて良くなったのだけれど、全体的にみると使い難くなった感は否めない。単に慣れの問題ではなく細部で使い難くなり、コンセプトもますます見えなくなった。
とある業務では、機械的に振られたクライアントPCのホスト名(記号と数字の羅列)と機械的に振られたユーザID(記号と数字の羅列)を指定しなければ、目の前にあるクライアントPCと目の前にいる人を指定できない。人間にLDAPの真似事をさせようというスバラシイ実装があったりする。
一覧表がありますよと言う人もいるのだけれど、表を引くのは人間の仕事ぢゃない!!とオヤジは思ってしまう。
また、掲示板が使い難かったので、情報シスさんにお願いをしたら。木で鼻を括ったような回答でがっかりした。
実は、その昔、情シスさんをやっていたことがあって、この仕事はクレームは多いが褒められることが無いことは知っている。それでも、リプレース(導入)前より不便になったとか、リプレース前より手間が増えたと言われると悲しいものがある。
規則どおりの標準的な運用と臨機応変な例外対応の狭間で板挟みになり悩むことが多かった。基本は、「整備したシステムを使って便利に仕事をしてもらいたい」に尽きるのだが、いろいろなしがらみがあって大変だ。大変なのは機械ではなく大抵人間それもエライ人達だったりする。
システムをリプレースすると導入したシステムと運用規則との整合が取れなくなることが多い。小さな不整合なら、解釈や、運用でカバーするのだが、大きな不整合は運用規則の修正が必要になる。この修正作業は正直面倒だから横着な奴は現在の運用規則に合わせてリプレースしようとする。
そうすると、新しいシステムを古い運用規則で使うわけだからユーザにしわ寄せが来る。ユーザの立場からすると、新しいシステムが導入されたのに不便になるのだからクレームの1つも言いたくなるのが心情だ。
ウチの情シスさんを外から見ると、手段であるはずのリプレースが目的化して、本来目的とすべき業務の効率化が忘れられているように見えるなぁ。
σ^^)が昔、板挟みになってクレーム処理をしていたときのことを考えると、やはり目的が遠くになって見えなくなっていたのかと思う。
一息ついて、もう一度、本来の目的を考えてみたらよかったのかと、元情シスのオヤジは思うのです。
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