TED世界を魅了するプレゼンの極意
TED世界を魅了するプレゼンの極意 アカッシュ・カリア著 月沢季歌子訳 SBクリエイティブ
TEDの優れた200以上のプレゼンを分析して、TEDトークで成功するための共通要素を見つけ出したもの。
つまり、プレゼン手法のHow To本だ。 「カリスマ講師 The バイブル(2015/05/27)」とは違って完全にプレゼン手法だけ書かれた本。
プレゼンは自分の主張を誰かに伝える手段だ。プレゼンで伝えようとする主張の部分と伝える手段を分離して考える。手段の部分については先人のプレゼンから成功する法則を見出してマネすれば良いということ。合理的だ。
TEDの聴衆は品が良いし、聴く意思を持った人の集まりだからプレゼンしやすいように思う。
プレゼンテーションが終われば、聞き手は商品の特徴の多くを忘れる。特徴しか述べなければ、話のほとんどが記憶から消えてしまう。しかし、メリットであれば覚えておいてもらえる。よってそれぞれの特徴について、必ずメリットを述べるようにしよう。商品やサービスを買うのは、特徴があるからではなくメリットがあるからだ。よって、メリットを述べることに多くの時間を割くべきだ。
プレゼンの後にアンケートを取ると具体的な事例が聞きたいという意見がよくある。
だいいち、モデルケースになるような具体的な事例はそうそうないし、プレゼンする側が、具体的な事例は1つの特殊例というスタンスで話しても、聞く側に一般的手法ととられてしまうこともある。固有名詞等を消して、一般論を混ぜるとだんだん抽象的になる。
抽象的になると、聴衆にとってはメリットが明確でなくなるり、自分の仕事にどのようなメリットがあるかがイメージし難くなる。
「自分の仕事に活用できないか」と思いながら聞いてくれると良いのだが、聴衆すべてにそれを求めることはできない。
積極的でない聴衆に対するプレゼンを工夫してみよう。
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