起業成長の"フシ"をどう乗り切るか
企業成長の"フシ"をどう乗り切るか ラリー・E・グレーナー(著) 藤田昭雄(訳) Diamond Harvard Business LIBRARY
有名な「グレーナーの組織成長モデル」。組織が成長する過程と過程ごとの危機についての考察。
DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー 1979/02に掲載された論文で、Diamond Harvard Business LIBRARYから製本されたコピーを入手できる。
Netで「グレーナーの組織成長モデル」を検索すると、解説や深い考察を見付けることができるが、解説者の見解が含まれるため原著(翻訳だけど)を読んでみた。
グレーナー氏は、組織の進化と革命を
- 進化:組織において、大激変が起こらない、長期にわたる成長
- 革命:組織という生命の、本質的な変動期
と定義し、
組織の成長の過程で進化と革命が交互に訪れるとしている。
ラリー・グレーナー氏が提唱する5段階の過程と、その過程における危機は
- 第一段階:創造性による成長
→統率の危機 - 第二段階:指揮による成長
→自主の危機 - 第三段階:委譲による成長
→統制の危機 - 第四段階:調整による成長
→形式主義の危機 - 第五段階:協働による成長
としている。
「グレーナーの組織成長モデル」を参考に自分がいる部門の問題を考察してみた。
ウチの部門は組織内ベンチャーとして発足してから15年を経過した。
15年を振り返えると、組織内ベンチャーとして発足し、急速に階層的な組織構造(組織の外側)を作ったため、第2段階~第4段階の問題を同時に抱えている。
- 第2段階:自主の危機(権限移譲)
- 第3段階:統制の危機(統率力低下)
- 第4段階:形式主義の危機(本社と現場間の信頼席の欠如)
具体的には、
- 自主の危機
権限を委譲されることに慣れていないマネジャが機能しておらず、指示されたことしかやらない。 - 統制の危機
第2段階の危機を解決していないため、トップマネジメントが統率を強化しようとすると、第2段階の危機が加速する。
つまり、現場のマネジャはマネジメントを放棄し、指示されたことしかやらない姿勢が加速する。 - 形式主義の危機
本社スタッフと現場のライン間の信頼感が欠如しており、官僚制の逆機能が顕在化している。
「グレーナーの組織成長モデル」を基に考察すると、
「第2段階をクリアする前に統制を強化したため第4段階の形式主義の危機に陥った」
ということだ。
しかし、各段階の危機をクリアしながら成長してきたわけではないため、このモデルを適用するには無理がある。
平たく言うなら、
身の丈以上に組織の外側を拡大した影響だろう。
« BadUSB(2) <今更だけど> | トップページ | シャープ鴻海支援受け入れ <明日は我が身か?> »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 責任あるAI <「AI倫理」は「AIを使う人の倫理」>(2021.09.24)
- 好きのパワーは無限大 <笑顔のヒミツがココにある>(2021.06.30)
- AM/FMラジオ&トランスミッタ製作集(2021.06.25)
- 起業の天才(2021.06.23)
- 不屈の棋士 <AIの捉え方と情報リテラシ->(2021.06.06)



コメント