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2016年4月14日 (木)

効果10倍の<教える>技術 --授業から企業研修まで

効果10倍の<教える>技術  --授業から企業研修まで 吉田信一郎 PHP新書
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非常に参考になる 良い本だ。
長年釈然としなかったことが分かった。

専門家や講師の話を聞いた後に、質疑応答ないし話し合い(協議)の時間を設ける場合もありますが、現状ではそれらも申し訳程度にしかやらないか、効果的な進め方を知っている人はほとんどいないので、ピントが合った質疑応答や話し合いが行われることは少なく、したがって欲求不満を起こしてしまう人も少なくありません。

 この形式が日本における「学び」の中心的な流れとしてずっと続いているのは、目標自体を明確にしないことと、それを実現するための方法をしっかり考えないがゆえの結果です。

「いいことを」を聞かせさえすれば、あとはそれを聞いた各人の問題だという「間違った前提」ないし「悪い習慣」を引きずっているからです。

 方々で講義・講演しているけれど、自分がやっている講義・講演は「間違った前提」によるものだということが分かった。ちょっとづつ良くなってきたと自画自賛していたけれど、そもそも、前提が間違っているということだ。

「学び」は、情報を受け身的に受け入れるだけで成り立つ者ではありません。主体的に知識やスキルを一人ひとりの生徒や受講生が創りだすプロセスです。

 受講生の多くは「間違った前提」で聴いているから受け身だ。主体的に知識やスキルを創りだしている受講生は圧倒的に少ない。自分も講義を聞く側であれば、受け身になっていると思う。

 主体的に学んでいる人も何人かはいる。しかし、主体的に学んでいる人が1人、2人増えたと言って喜んでいても、圧倒的に少数であることは変わりない。

 この本は、ハウツー本ではないので、具体的な方法が書かれているわけではない。具体的な方法は受講者と講義内容に合わせて考えなくてはならない。

 講義の方法を変えなくてはならないことは分かった。しかし、問題が大きすぎるので具体的な方法は今すぐ思いつかない。

とりあえずは、

  • 「いい話」を聴くことが学ぶことではない
  • 「学ぶ」ことは、受講者が主体的に知識やスキルを創りだすこと

を考えて講義をやろうと思う。

もう一度この本を読もうと思う。

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 この本は電子書籍で買った。読み始めると、図表が黒塗りで見えない。我慢して読み進めるとすべての図表が黒塗りになっていた。

 壊れているようなので、楽天booksにメールしたら、「症状は確認したけど修正完了日時は分からない」という返信メールが反ってきた。

いい本なのに残念だ。修正されたらもう一度読もう。


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