「不正」の元凶は「技術屋の頑固さ」か?
家電の世界では「ニクイね三菱」と杏ちゃんは言うけれど、自動車の世界では、「ヤバイね三菱」だ。
その中で気になる記事を発見した。
なぜ三菱自動車は不正に走ったのか 「技術屋の頑固さ」が落とし穴 TImediaビジネスONLINE 窪田順生 2016/4/26
三菱自動車の体質の元凶は「技術屋の頑固さ」だと窪田順生氏は指摘する。
相川社長のエピソードを基に
なぜ「徹底的なセクショナリズム」が蔓延(まんえん)するのかといえば、「個」が腕に覚えがあるからだ。他人の仕事に口出しをしない。その代わり、オレたちのやり方にも口を出すな――。そんな「頑固な技術屋魂」が、「ミスを上に報告しずらい空気」を生み、「報告できないミスを隠蔽してしまえ」という不正につながった可能性はないか。
「技術」こそが社会の発展を支えてきたという考えが強い日本では、「職人」というだけでなにやら聖人君子のようにあがめたたられることが多い。頑固だが、自分たちの技術に誇りをもっているので、とにかく「不正」などに手を染めるわけがない、と思われている。
個人的には「果たして、そうなのか」と首をかしげる。「頑固な技術屋」だからこそ、柔軟な対応ができず「自分の欲しい答え」がどうやってもでないときに「不正」に走ってしまうのではないのか。
と論じる。
窪田順生氏の主観だから正否を議論しても無意味だ。ただ、技術屋的に言うならば、相川氏個人の事例だけを基に技術者全体の問題に展開してよいのかという疑問がある。
相川氏という1個のサンプルをもって技術者全体の性質を論じられるのは、技術者の端くれとしては、はっきり言って心外だ。
この記事を書いた、窪田順生氏はジャーナリストのようだけど、ねつ造記事を書いた某新聞社の記者がいたことを論拠に、「窪田順生氏を含むジャーナリストは皆、ねつ造記事を書く」と断定するようなものだろう。
技術者には、工学倫理、技術倫理が必須である。三菱自動車にはこれらの倫理感が欠けていた技術者がいたことに間違いはないだろう。
では、ジャーナリストには、倫理観は必要ないのだろうか。
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