「上を目指したくない」というキャリア
「上を目指したくない」というキャリアを軽蔑してはいけない
2016/4/4 「会社と社員を円満につなげる人事の話/ユニティ・サポート小笠原隆夫」
上を目指すかどうかは個人の価値観、いや人生観だと思う。
「上位の役職」を目指すことのみを良しとする組織では、個人の人生観は無視され、「上」を目指さない者は異端児扱され、意欲や覇気がないと評価される。 評価が一方的だと文句を言っても始まらない。相手は人生観の相違を認めない人達だ。
「ピーターの法則」が正しいとすると、上を目指すことは無能レベルに近づくことだ。
何故、皆好き好んで無能レベルをめざすのか不思議だが、それも一つの人生観なので他
人に自分の人生観を強要するつもりはない。(当然、他人の人生観を強要されたくはない。)
上を目指さない人の評価が低くなる組織はキャリアパスが硬直化しているのだろう。また、上を目指すとキャリア・チェンジが必要になることが多いが、キャリア・チェンジのための支援が無いのだろう。
キャリア・チェンジを支援する仕組みがあれば、多くの者が優秀なマネジャになるのだが、キャリア・チェンジを乗り越えられない者は無能レベルに達してしまう。
つまり、現場で能力を発揮している人は、
- 上を目指さないで、低い評価でも現場で能力を発揮するか、
- 上を目指して、無能レベルに達して低い評価をうけるか
の二択を迫られるわけだが、どちらにしても不幸だ。
もちろん、上を目指しても無能レベルに達しない人はいる。
上を目指す人も、上を目指さない人も、能力や成果で評価するべきで、人生観で評価しないようにすれば良いだけだと思う。
組織の中で異なる人生観を持ち続けるのは苦労も多く揺れることもあったが、病気で入院したことをきっかけに揺れることがなくなったような気がする。
自分の人生は自分で決めるとツッパって生きてきてよかったことは、他人の人生観が受け入れられないとしても、頭から否定しなくなったこと。
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