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2016年5月

2016年5月30日 (月)

オバマ大統領ヒロシマ訪問 <恩讐を超える>

 オバマ大統領がヒロシマを訪れた。ネットでは色々な観点での評論があるようだ。

 今回のオバマ大統領広島訪問の意義は、直接の被害者である被爆者の方が、オバマ大統領をはじめとする次の世代に向けて、また、世界に向けて、「恩讐を超えて、核兵器を使用することのない平和な世界にせよ」とメッセージを発信したことではないだろうか。

 スピーチは感動的という評もあるが、主語が「私」でない主張は信用しない事にしているので、スピーチ自体は凡庸だと思う。少なくとも前借したノーベル平和賞を満足するものではないと思う。

 被爆者(直接の被害者)はこの訪問を評価している方が多いようだし、謝罪を求める人も少ないようだ。 語り部として若い世代に体験を伝える活動される被爆者の方も増えていると聞く。

 被爆者の方は既に恩讐を超えているのではないかと想像する。

 一方、アメリカの世論は若者を中心に原爆投下肯定者が減っているようだ。
オバマ大統領は、原爆を作り、投下を薦め、投下の決断をし、投下の引き金を引いた、直接の加害者ではない。 直接の加害者世代ではないから、積極的肯定の立場をとらなくても良いのだろう。

 しかし、米国の直接の加害者世代は未だ恩讐を超えられないのではないかと想像する。

 今回のオバマ大統領広島訪問は、直接の被害者である被爆者の方が、オバマ大統領をはじめとする次世代に向けて、世界に向けて、「恩讐を超えて、核兵器を使用することのない平和な世界にせよ」、とメッセージを発信したことではないだろうか。

 オバマ大統領と安倍総理が、自らも被爆者である被団協田中熙巳氏に世界平和の話を聞きに来たという意味で、オバマ大統領、安部総理大臣は評価できる。

 オバマ大統領は、ノーベル平和賞を前借している。ヒロシマを訪問したからといって前借を解消できるわけではない。 理念を発表すればよいわけではない。


 5/29の生サダでこの訪問について、長崎出身の さだまさし氏は中継を見て、感謝でも感激でもなかったが、涙が出てきたそうだ。 そして、スピーチについては、オバマの立場を忖度すべしという。

 う~ん。忖度できないなぁ。


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2016年5月28日 (土)

祖父を守るためのシンプルな発明 <重要なことは創造力を発揮したこと>

祖父を守るためのシンプルな発明  スパープレゼンテーション ケネス・シノズカ
(http://www.nhk.or.jp/superpresentation/pastprogram/160505.html)

祖父の身を守るための僕のシンプルな発明 TED
(https://www.ted.com/talks/kenneth_shinozuka_my_simple_invention_designed_to_keep_my_grandfather_safe?language=ja)

自作のデバイスが初めて祖父のはいかいを検知したとき、僕は、テクノロジーで生活の質が上がることを実感しました。

 ケネス・ジノズカ氏が実用化した徘徊検知システムは
靴下に圧力センサを取り付けて、BTLEでスマホに通知する仕組みだ。 現在はバッチに傾斜センサ+BTLEが入ったデバイスに進化しているようだ。

 徘徊検知システムならば、

ALSOCの徘徊検知システムは焦電センサーと扉の開閉だから、監視対象にセンサーを取り付ける必要がない。

画像認識技術を使用した徘徊検知システムもある。画像認識技術を利用すると、ガスコンロに近づいたことも検知できるようだ。

 高度な技術を使った徘徊検知システムは沢山あって実サービスが提供されているようだ。

 重要なことは、システムの巧拙ではなく、頭の中のアイディアを現実の物にしたことである。

 新しいアイディアを思いつくことは想像力だ。 創造力とは思いついたアイディアを現実の物にすること。 つまり、昨日無かった物を今日現実の物にすることだ。 そのためには、現実の物にするための技術・技能が必要になる。

  ケネス・ジノズカ氏が実用化した徘徊検知システムの場合は、電子回路設計・製作技術、プログラミング技術である。

 評価されるべきは、目的を達成するために自ら学び、修得した技術を目的達成に使った

ことだろう。

  • 問題を解決するために技術を学び
  • 問題を解決するために、技術を使う

この姿勢こそが技術者として不可欠な資質ではないだろうか。

 訓練で修得した知識・技能だけで仕事をしている人はこの資質が足りないように思う。

言い古されていることだけれど、今の日本の教育システムでは、創造力は育たない。

 現場は、人が足りない、技術屋崩れの年寄りがマネジメントできない、という問題はあるが、そもそも技術者に必要な資質(創造力)を持った者を採用していないのではないだろうか。

 ところで、

 この画像(Youtube)をみると、高校生のくせにデジタルオシロ持ってるじゃなか。(ウラヤマシイ)

両親に理解と財産があるのだろう。

 日本ではピアノを習っている少年・少女たちは多い。 彼ら、彼女らの多くは、ピアノを買い与えられているのではないだろうか。(御多分に漏れず我が家も電子ピアノを買い与えたクチだ。)

 もし、中学生の息子・娘が、パソコンが欲しいとか、オシロが欲しいとか、ロジアナが欲しいと言ったら買い与える親がどれくらいいるのだろうか。

 と考えると、教育システムの他に、子供の将来を想像する力のない両親もかなりの問題だと思う。

2016年5月26日 (木)

ミッション <元スターバックスCEOが教える働く理由>

ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由 岩田 松雄 アスコム

M

 著者は、元THE BODY SHOP、元スターバックス・ジャパンCEOを歴任した経歴をお持ちの岩田松雄氏である。

 「なぜ働くか」について考えたことがある人はすんなり読めるのではないだろうか。
「なぜ働くか」について考えたことがない人は、金や地位意外の価値観があることを知るよい機会だ。岩田松雄氏の価値観に従う必要はないけれど、そういう価値観があることを知っておくことは重要だと思う。

 ミッションや経営理念と聞くと拒否反応を起こすのは、これまでうわべだけの話を聞かされてきたからだろうか。若い頃この手の話を聴いたのは上司からだ。当然のことだけれどトップから聞いたことはない。

 話してくれた上司がミッションや経営理念をどれほど理解していたかは分からないし、人間だからミッションや経営理念から外れた行動を取ることもある。しかし、その上司の普段の言動を見ていれば、本音で話しているのか建前で話しているのかは分かるものだ。

 そしていつしか、ミッションや経営理念を語る者は信用できなくなった。

 ところが、とあるきっかけで「なぜ働くのか」「何のために働くのか」を考えるようになったら、ミッションを考えざるを得なくなった。
若い頃、あれほど忌み嫌っていたミッションや経営理念について真面目に考えるようになった。

 この本には顧客満足度が高い企業として、著者の岩田松雄氏がCEOを務めた、THE BODY SHOP、スターバックスの他にMKタクシー、加賀屋などが登場する。 当然ながら、これらの企業のミッションが自分の組織でそのまま使えるわけではない。

 組織のミッションから、部門のミッション、部署のミッション、そして、自分自身のミッションまで矛盾なく定義できるのが理想だけれど、絵に描いたようにうまく行くなら皆スタバのようになっている。

 経営トップでなくミドルマネジメントでも、自分を頂点としたユニットのミッションは明確にして、メンバーがミッションどおり行動できるようにしなければならない。
最低限、自分自身のミッションは明確にしたい。自分自身を律するのは自分だから。

 組織にミッションを浸透させるには、岩田松雄氏が言うようにミッションに共感した人を採用する方法が効果的だ。 しかし、新卒採用者は無色、無思考で採用してから組織の色に染めるという方法は、いかにも前世紀的だ。新卒採用者は、クローン・トルーパーやストーム・トルーパーではないのだから。

 若い人に、ミッションや経営理念について話したら、胡散臭いオヤジと思われるのだろうか?。


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2016年5月24日 (火)

「率直に言ってくれたらよかったのに」に潜む無意識の権力

〈本誌報道で更迭〉松本文明おにぎり本部長に熊本県庁が激怒 週刊文春 2016/5/5・12

 1社だけのの報道なので、この発言が真実かどうかは分からない。

 特定の個人の発言ではなく、権力を持つ者が言う 「率直に言ってくれたらよかったのに」を一般論で考えてみた。

 これは無意識の権力というものだろう。

「率直に言ってくれたらよかったのに」が、

  1. 「率直に言ってくれたら」議論に応じる準備がある
  2. 「率直に言ってくれたら」そのとおりににする
  3. 「率直に言ってくれたら」後腐れない議論に応じる
  4. 「率直に言ってくれた」ことが正しいなら、後腐れなく、そのとおりにする
  5. 「率直に言ってくれたら」...覚えとけヨ

のか不明だ。

 権力は公明正大、公平中立に使用されるとは限らないことは誰でも知っている。だから「率直に言わない」のだ。 だから、権力のチェック機能として、「率直に言う」機能としてジャーナリズムがある。(往々にしてジャーナリズムは歪んだ権力になることがあるけれど。)

 会議の席で「本音で話そう」や酒の席の「今日は無礼講で」は、無意識の権力を無視した発言だ。

 権力を持った(与えられた)者が本気で「率直に言ってくれたら」や「本音で話そう」、「今日は無礼講で」にしようとするなら、意識的に、無意識の権力を取り払う努力をする必要がある。

 そして、無意識の権力を取り払う努力をしたことがある人は、「本音で話そう」、「今日は無礼講で」がいかに難しいか分かっているはずだ。 とても気楽には言えない。

 権力に対して、率直に意見が言えるのは、

  1. 権力のチェック機能であるジャーナリスト
  2. 権力の影響が少ない人(退職間際のオヤジなど)
  3. 空気が読めない人

など、3つのタイプの特異な人達だ。

 このような特異な人達に自分の意見を代弁させようとする人もいる。匿名化すると「本音」が出てくるものだ。 

 自分はこれまで、他人の本音を代弁させられることがあったように思う。特異な人Type3だからだろう。 本音を代弁をさせられそうになったとき、その本音が自分と同じ意見ならば「率直に言う」が意見が違う場合には言わない。Type3は他人を慮って他人の本音を代弁することができないのだ。

閑話休題

 無意識の権力を軽減する方法として、酒席は良く利用される。「本音で話す」方法として酒席しか思いつかない人もいる。

 「無礼講」がウソと知っていても、酒が入れば心理的障壁も下がるので、つい本音で喋ってしまうこともある。

 しかし、酔っぱらうと、せっかく聞き出した本音を覚えておけなかったり、論理的な思考ができなくなったり、「お前愚痴だけだな!」とつい本音で応戦してしまうという問題(酒癖)がある。 酒席は懇親には利用するが、本音のリサーチには使わないようにしている。

 「率直な意見」や「本音」を聞きたいのであれば、先ず無意識の権力を持っている者が「率直な意見」や「本音」を聞いてどうするかを明らかにしなければならないと思う。 

そして、

  • 「率直に言ってくれたら」「本音を言ってくれたら」後腐れない議論に応じる
  • 「率直に言ってくれた」ことが正しいなら、後腐れなく、そのとおりにする

を実践することは、権力の有無に限らず覚悟が必要だ。

 後出しのように言う「率直に言ってくれたら」という発言に覚悟があるとは思えない。

「この会議は本音で」と言いながら「後でその意見を偉い人の前で」と言うのも同じだと思う。


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2016年5月22日 (日)

中野四季の街 

 中野四季の街にある平成帝京大学、明治大学の前を通ったら「allなかの災害ボランティア体験デー」をやっていた。

 中野四季の森公園は広域避難場所に指定されていて、大がかりな訓練だけでなく、普段から消防団が訓練していたりする。

 水道局、消防庁、警視庁、窪田理容美容専門学校、中野区社会福祉協議会などがブースを出しているなかで、

その中で、ピーポーくん発見!。

Photo

人気者ですなぁ。

2016年5月20日 (金)

東洋経済 2016/05 今すぐ始めるプログラミング

東洋経済 2016/5/21 今すぐ始めるプログラミング 東洋経済新報社

ToyoKeizai

 東洋経済でプログラミングが特集されるとは...^o^)

 「理系脳を育てるロボット教室最前線」という記事がある。「理系脳」って何よ!!は、措いといて、今時、プログラミングは習い事かあ...

 プログラミング能力は、自分のアイディアを現実の物にする創造ツールとして、自分の能力を拡張するツールとして使える。

 パソコンが使えるのとプログラミングができるのでは1000倍違う。例えるなら、東海道を歩いて旅するのと新幹線に乗るくらい違う。

 就職してからマイコン(ああ懐かしい)を買ってプログラミングを始めた。そして、プログラミングができるようになると人間の力ではできないことができるようになることを実感した。

 当時は無線屋だった。
新たに周波数を使おうとすると近くで使っている無線局に妨害を与えないか、妨害を受けないか検討しなければならない。

 同じ周波数を使わなくても、近くでたくさんの周波数を使っていると、影響が出ることがある。

   受信周波数 = 2×送信周波数1 - 送信周波数2

という関係(3次混変調積)が成立すると妨害を受けることがあるので、予め確認する必要があるのだ。

 単純に考えると、計算回数は使っている周波数の3乗(本当はかなり枝刈できるけど)だから、周波数を多く使うところは大変だった。 昔はこれを人力で計算していたので、限界があるし長い期間が必要だった。

 当時、マイコンが使えるようになったので、マイコンを使ってチェックすることを考えた。プログラムは簡単だ。そして実行すると1/10以下の期間でチェックできるようになった。
おまけに

   受信周波数 = 送信周波数1 + 送信周波数2 - 送信周波数3

の組み合わせもチェックできるようになった。

 このときに、プログラミングができると、到底人力ではできないことが可能になることを知った。

閑話休題

 「プログラム=理系」と考えている人には、大きな誤解があるような気がする。

○ プログラマーは理系のもの
 プログラミングで最も重要な部分はアルゴリズムを考えることだから理系である必要はない。プログラミングはアルゴリズムを考えること、そして、考えたアルゴリズムをプログラミング言語で記述(表現)する作業だ。

 つまりプログラミングの本質は、「コンピュータに行わせたい作業をきちんと説明すること」だ。これができれば、説明をプログラミング言語に翻訳すればよい。プログラミング言語は、人間が話している言語(自然言語)より簡単だ。

 プログラミングを「アルゴリズム」から始めた人は複数のプログラミング言語を操れるようだ。しかし、プログラミング言語ありきで始めた人はほかの言語がなかなか習得できないので、環境が変わると苦労する。

 最初に、プログラミングを誰に習うかは重要だと思う。

○ プログラムが作れると金儲けできる
 プログラミングの特集では、アプリを作って公開したとか一儲けしたことが話題になることがある。この特集にもそのような記事がある。

 以前フリーソフトを公開していた。使った人から反応があるのは嬉しいし、更なる学習意欲がわいてくるものだ。

 しかし、プログラム作れて何がうれしいかというと、仕事で、使い捨てプログラムをチャチャっと書いて、二人分の仕事ができたり、仕事を早く終わらせることができることだ。

 プログラミング能力を持つことの意義は、大ヒットするアプリで金儲けとか、AOで慶應合格ではなく、自分の能力を拡大することだ。 決して、プログラミングは天才プログラマーの金儲けの道具ではなく、万人が幸福になるための道具だと思う。

○ Hackerとプログラミング
 Hackerにプログラミングは不可欠だけど、二度と使わないかもしれない使い捨てプログラムをサラサラっと書いて問題を解決する、Quick HackこそHackerの真骨頂というもんだ。

 理系だ文系だという人には難しいかなぁ。


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2016年5月18日 (水)

秋月電子通商 <ワクワク感が無くなった気がする>

 久しぶりに早い時間に秋葉に行ったので日米商事と秋月電子通商を覗いてみることにした。最近秋月や日米が開いてる時間に秋葉に来ることがなく、1年以上来ていない。

 久しぶりに秋月の店内に入って驚いた。「広い!!」2015/8にリニューアルオープンしたそうだ。部品はマルツのように引き出しに入れてあるので整然としている。(σ^^)の知ってる秋月じゃな~い!!)

 整然として広くなったのはいいが、目当ての部品を見付けるのは一苦労だ。小さい字が見えなくなっているので、部品を探す意欲が失せる。 ずいぶん前から現品限り(バッタもん?)が少なくなっていて、「こんな部品売ってるじゃないか^o^)」という、お宝見付けた感がなくなった。

 おまけに、店員(バイト?)の対応がイマイチだ。秋葉が電気街だった昔は玄人相手の店があって「素人に構っていられるか。分からないんだったら買ってもらわなくて結構」オーラを出している部品屋のオヤジが結構いた。

 客(電子回路に疎い人のようだった)が店員に質問していたのを聞くとはなしに聞いていると、店員の受け応えは、木で鼻を括ったような、素っ気ない、マニュアルに書いてあるような受け応えだった。

 最近はオームの法則も知らない人も来るから、いちいち対応していられないのは分かる。 下手に薦めると後々クレームの原因になる恐れもある。 自分の力量を知らず雑誌やネットの情報を頼りに部品を買いに来る人もいるから...分からないでもない。

 しかしである。 最近の秋月は電子工作の入門雑誌に広告を掲載しているし、電子工作関係の書籍でも取り上げられているのだから、昔の部品屋のオヤジ然としているのはいかがなものかと思った。

 昔の怖い部品屋のオヤジでも暇なときには、相談には乗ってくれた。(理屈は教えてくれなかったけど。)

 秋月はリニューアルしてワクワク感が無くなってしまったような気がする。わざわざ店舗まで行かなくても通販でOKかな。

といいながら、買ってきたのは

SW付きDCジャック
Dcjsw
 SW付きDCジャックがなぜ今までなかったんだろうと思うが、よく考えると、DCジャックとSWの位置が制限されるから、DCジャックを背面に、電源SWを前面にという配置ができない。 と、考えると使う場面は限られるかな。

3.5mm4極ジャック
35mm4j

スマホのマイク付きイヤホンが挿さるやつ

電流センサーモジュール(TOKIN THS63F)
Ths36f1 Ths36f2

仕様を見ないで買った。FAXのONフック検出用のようだ。考えていた用途には使えないことが分かった。 orz

AVR ATtiny861
Attiny861

ATtiny2313からRAM,ROM容量を増やしてADCを付けて、UARTを取ったようなAVR
(ATmega168でいもいんだけどね。)

日米で買った0.1μFのチップコン

Chipcap

チップ部品を初めてはんだ付けする人に1005や1608は厳しいだろうと、2012と3225を買った。2012も厳しいかな。



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2016年5月16日 (月)

組み込み展、IoT/M2M展 <雰囲気を感じてみないと分からないことがある>

 4年ぶりに「組み込みシステム開発技術展」に行ってきた。

 組み込み展(ビッグサイト)、
 Interop Tokyo(幕張メッセ)、
 CEATEC(幕張メッセ)
 ET(パシフィコ横浜)

は欠かさず行くことにしていたのだが、最近は忙しさに感けて気が付くと終わっていたりで行く機会を逃していた。

 5,6年前は「組み込み展」が盛んになったころで、業界に活気が溢れていた。

今年は、
ビッグサイト西展示場の半分が「組み込み展」で、他の半分が「IoT/M2M展春」だった。

 展示会場に入ってまず感じた印象は活気がないこと。
展示もよく分からない感じだ。世間の関心はIoT/M2Mに移っているからだろうかと「IoT/M2M展」に行ってみると、「組み込み展」よりマシだが活気が溢れているという感じではない。

 続いて、東展示場に行ってみた。
こちらは、「データセンター展
データストレージEXPO
情報セキュリティEXPO
ソフトウェア開発環境展
クラウドコンピューティングEXPO」  をやっていて、西展示場に比べて活気溢れている。  時間が足りなかったのですべて見ることができなかったのが残念。

 展示会に行くとその業界の盛り上がり具合がわかる。そのバロメータは、コンパニオンのお姉さんの数とノベルティの数だ。

今回は、西展示場と東展示場を比べると1:10くらい違うと感じた。

 IoTやM2Mが話題になっているが業界は冷めているのだろうか?

古い記事だけど「M2Mビジネスの5つの課題と米国のM2M専業キャリアに見る成功シナリオ (2013/09/17) businessnetwork.jp

を読むと。

 参入できる企業は、体力があって、キャリア、セットメーカ、SIベンダと連携・協業できることが必要のようだ。

M2Mはソリューションで提案できる企業でなければ参入できないだろう。  インターネットが急速に普及した時期や組み込み機器が急速に普及した時期にはベンチャーでもアイディア製品で参入できたがM2Mでは無理ではないのだろうか。

 M2M展でヒマそうにしているおじさんとに聞いてみた。

 そのブースのパネルと見ると、自動販売機をクラウドにつないで自動販売機から集めた情報をビックデータ解析して、販売戦略、配送の効率化に活用するソリューションのようで、そのメーカは自動販売機をインターネットに繋ぐためのセットを作っているメーカのようだった。

 「自動販売機はずっと前からネットワークで繋がってますよね?昔ととどう違うんですか?」としらばっくれて聞いてみたら、回答は要領を得ない。?_?)

それでも食い下がって話していて気になったのは「3G回線余ってますからね」ということ。

 なるほど、プレーヤの中で困っているのは3G回線が余っているキャリアだ。
体力もあるし、これまでもソリューションを提供してきた経験がある。

 つまり、旗を振っているのはキャリアで、その他のプレーヤは一山当ててやろうと思っていないのではないだろう。 一方、東展示場でやってやっている展示会には一山当ててやろうという企業がたくさんいるのだろうか。 この差が業界の盛り上がりの差ということだろう。

 情報はネットで簡単に入手することができるが、雰囲気は感じてみないと分からない。

 5,6年前は1日かけて見て回わっていたが、今回は、全ての通路を歩いても興味をそそる展示がない。さらに、歳をとると半日弱歩くと疲れてしまった。

 その中で、興味を引いたのは、

RICHOの超短焦点プロジェクタ。
ProjecterProjecter2

まだカタログはないのだそうだ。

株式会社AI

興味をもったのはドロイドのアスナちゃん
ではなく合成音声のほう。
Ai

いかにも機械が話しているような喋り方ではなく自然だ。実際の音声から学習できたり、感情表現ができたりするらしい。

ネットは便利だけれど、雰囲気を感じてみないと分からないことがある。今年はCEATECにも行こう。


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2016年5月15日 (日)

160,00アクセス

少し前に、16万アクセスを超えたようだ。今回はキリ番が撮れなかった。
160kaccess

最近のTOP10は

 1位:ウイルスバスタークラウドのCPU負荷が大きすぎる
 2位:hontoで電子書籍を購入
 3位:トランジスタ技術2016年4月増刊 - FPGA電子工作スーパーキット -
 4位:iPhoneリモコン付イヤホン
 5位:Altera MAX10
 6位:L-09CでSo-net 0SIMを使う
 7位:BeMicro Max 10
 8位:AVR CP/M
 9位:VJA <心当たりがない会社からの書留>
10位:8052AH-BASIC SBC

皆、ウイルスバスターに手を焼いているんだな 凸--メ)

3位、5位は Altera MAX10関係で、トラ技別冊が発売されたからか?



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2016年5月13日 (金)

がんばると迷惑な人

がんばると迷惑な人 太田肇 新潮社

Photo

 太田肇氏は、

したがって企業や役所のような組織でも、能力や実績のシンボルを与えるため、表彰制度をもっと活用すればよいわけです。

と、"がんばり"ではなく、実績を称える表彰が必要だという。

 日本人は個人を表彰しない。
誰が成果をもたらしたのかは、技術者の世界では顕著に分かるものだが、組織(チーム)の成果とする考え方は根強い。 曰く、「一人を表彰すると、頑張った人が報われない」と。

 典型的な、技術者のマネジメントができない前世紀の管理者だ。

 太田肇氏は、今や、頑張りを強要する同質な組織が一丸になって頑張ればよい時代ではなく、

つまり、これからの経営者やリーダーは、「みんなで一致団結して、がんばろう」「難局を、がんばって乗り越えよう」「今までの二倍がんばろう」と叱咤するのではなく、「みんなとともに自分の夢を追いかけなさい」と励まし続けるべきなのです。

という。

 分かっていたつもりだった。 しかし、自分の行動を振り返ってみると、

まだ、「がんばり至上主義」に囚われていると思う。

 頑張らなくてもよい、目的に従った行動で目標を達成するという合理主義を目指しているつもりだった。 しかし、難局を目の前にすると、つい「頑張ろう」と口にしてしまう。

 「頑張れ」は自分に言う言葉だ。(風に立つライオン(2014/09/18))
他人に「頑張れ」と言わないように心がけているのに。腹に落ちていないなあ。


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2016年5月11日 (水)

「報・連・相」は必要悪なのか

必要性を考えない「とりあえず報連相」は癖になり、油断すると増殖し、組織を蝕む。

何も考ない「とりあえず報連相」は油断するとのコストが増加する。 気が付くと義務のようになり、「とりあえず報連相」に数時間・数日を割くことになってしまう。 暇を持て余しているならまだしも、人が足りず仕事が多いときには、価値を生まないどころかマイナスの行動になる恐れがある。

 トフラー先生は、「第三の波」で、第三次産業革命後の情報化社会では大量の情報が流通すると予測された。 はたして予測は的中し、日々大量の情報を処理しなくてはならなくなった。

 大量の情報を処理するために最も重要なことは、不要な情報を処理しないことだから、 必要のない情報はノイズといえるだろう。ノイズは不要(なくてもよいもの)ではなく処理の邪魔者である。

 つまり、必要のない「報・連・相」は「報・連・相」した相手のリソースを奪う行為、平たく言うと、相手の仕事の邪魔をしているのである。

 「報・連・相」は、これを考案した山崎富治氏の意図から逸脱した誤用が氾濫しているので、「自分が処理できない情報を集めたがる」デキナイ上司対策という、ある種必要悪という考え方もあることはたしかだ。

 しかし、 「とりえず報連相」が必要悪だったとしても、悪であることに違い無い。 価値を生まない行動であることを認識しなくてはならないと思う。

 また、人が足りず仕事が多いときには、「やらないこと」「止めること」の意思決定が必要なので、価値を生まない行動は、真っ先に止めるべきだ行動だろう。

 どうしても、「とりあえず報連相」が止められないというなら、少なくとも、リソースを浪費しないようにする必要があるだろう。

 山崎富治氏の考えた「ほうれんそう」は 「報・連・相」することが目的ではなく、風通しを良くすることが目的だから、「ほうれんそう」するならば目的を考えることがとても重要だ。

 「報・連・相」される側になったオヤジは、必要悪とわかっていても、鬱陶しがられても、「『とりあえず報連相』は不要ではないのか?」と問い続けなくてはならないのだろうと思う。



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2016年5月 9日 (月)

格安IPカメラ(2) <開けてみた>

アヤシイIPカメラをバラしてみた。

Ewcm001f Ewcm001b

一見するとFFCid.ioにあるDOG-1W(Clever Dog)と同じだ。

○WLAN SoC

実装が微妙に違うけど、最も違うところは、WLAN SoCに 88W8801(802.11n/2.4GHz singe band)が使われていること。コストダウンかな。

88w8801s

モジュール(BL-R8801MS1)が使われている。

○Wierless Camera SoC

気になっていたMCUは裏面に実装してある。汎用MCUではなく、Fullhan MicroelectoronicsFH8610(Low Cost、High Performance Wireless Camera SoC)

Fh6801_fulihan

のようだ。(FCCidの画像では型番が見えなかった。)

○カメラユニットとLED

CameraLedx4

暗視機能を謳っているだけあって、カメラユニットを囲むようにLEDが4個ある。

○アンテナ

Antena

針金が付いているだけではなく、ちゃんとしたスリーブアンテナだ。でも上側エレメン
トが折り返されているのが残念。

○SPIフラッシュメモリ

T25s16

T25S16 (16Mbit SPI NOR FLASH)
パラメータはSoC内臓のFlashには書かないだろうから、サーバのURL等はここに記録されているのでは?

パラメータを記録するには容量が大きいような気がするのだが...

○いかにも

いかにも というパターンがある。

Serialif

TXD,RXDはFH8601につながっているのか? CS,CLKがあるのでSPIフラッシュにつながっているのだろうか?

パターンを追ってみればよかった。

○クライアント・アプリ

クライアントアプリは筐体裏のQRコードから、スマホ用アプリがダウンロードできる。
その他にでもクライアント・アプリがiTunes app storeにあるようだ。 が、怖い。

○動かしてみる

まだ電源を入れてない。う~ん 怖いなあ。 ^^) 



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2016年5月 7日 (土)

格安IPカメラ <アヤシイ>

Amazonでポチった格安IPカメラが届いた。

Smartcamera

安くて、小さくていい感じだ。
ネット越しに画像が見られるのは当たり前として、異常を検知してSDカードに録画する機能もある。

Smartcamerafront

Smartcameraback

裏面のQRコードからスマホ用アプリがダウンロードできる。(iOS用はAppStoreから)

付属品はACアダプタとUSBケーブル、取説(日本語)、保証書。ベースを壁に取り付けるためのアンカーも付いてる。

Acadapter

Photo

まだバラしてないのだけれど、内部はおそらくこれ↓
https://fccid.io/document.php?id=2446213

MarvellのWLAN SoC 88W8782が使われているらしい。(88W8801だった.)

88W8782のProductBrief を読むと、88W8782は簡単に言うとSDIO付Wifiモジュールってところ。MCUはARMv5TE-complianらしいのでARM9E、ARM10ってところか。

Marvell Smart Energy Platform Solutions を読むと、SDKが提供されているMCU(88MC200 Cortex-M3 200MHz)と組み合わせるようになっているので、おそらく別にMCUがあるのではないか?。(WierlessCameraSoC FH8610だった)

###

amazonのカスタマーレビューを見ると星1つが結構ある。レビューを読むと結構怪しそうだ。^^)

設定や監視はスマホに専用アプリをインストールするようだが、PC版のアプリはない。

このアプリもアヤシらしい。^^)


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2016年5月 5日 (木)

誤信念課題と「京都人の密かな愉しみ」

誤信念課題は、他人の状態を推測する「心の理論」を調べるための課題で、サリーとアン課題(1次誤信念課題)やジョンとメアリー課題(2次誤信念課題)が有名らしい。

サリーとアン課題

「サリーがビー玉をカゴの中に隠して外出する。ところが、アンがビー玉をカゴから出して箱の中に移してしまう。」
「戻ってきたらサリーは、ビー玉がどこにあると思っているか」

という問題。

「AはBという信念を持っている」ことが理解できるかという問題(1次誤信念課題)
4~7歳にかけて答えられるようになるらしい。

ジョンとメアリー課題

「ジョンとメアリーは講演でアイスクリーム屋さんと出会う。ジョンはアイスクリームを買いたいのだが、お金を持っていなかった。アイスクリーム屋さんが「午後もずっと公園にいる」と二人に伝えたため、ジョンは家にお金を取りに帰った。ところが、アイスクリーム屋さんはメアリーに教会に行くと告げて公園を離れてしまう。教会へ向かう途中、アイスクリーム屋さんはジョンの家の前を通った。アイスクリーム屋さんを見つけたジョンは、窓からどこに行くのかと尋ねる。アイスクリーム屋さんは「教会へ行く」と答える。その後、家に戻ったメアリーが、ジョンの家を訪ねると、ジョンの母親から「ジョンはアイスクリームを買いに行った」と聞かされる。

「メアリーは、ジョンがどこにアイスクリームを買いに行ったと思うか」

という問題。

 『Aは、「BがCという信念を持っている」という信念を持っている』ことが理解できるかという問題(二次誤信念問題)
6~9歳にかけて獲得されるらしい。

 簡単にいうと、他者の心的状態を理解できるかという問題である。
アスペルガー症候群や高機能自閉症児は健常児より2~6歳遅れて獲得されるらしい。

 さすがに、サリーとアンは答えられた。しかし、ジョンとメアリー問題は間違えてしまった。^^)ゞ もう一度、読み直して考え直すと分かったけれど、深く考えないで答えたら間違えてしまった。

  娘(定型)にジョンとメアリー課題をやらせてみたら、やはり間違えてしまった。この課題は複雑なので絵が無いと難しいのではないかな。

 これらの問題は、登場人物がウソ(本心でないこと)を言っていないので、論理的に考えれば分かる。パズルのように考えればOKだ。(直感で答えると間違うけど^^;)

 いい歳になって未だに難解なのは、「お世辞」や「お愛想」「皮肉」「方便」など、本心でないことを言っている場合だ。 「お世辞」や「お愛想」に対して「いや、いや、貴方こそ」とか、皮肉に対して「御褒め頂ましてマコトに有難う御座いますう。」などと切り返すことができない。つい砂時計状態になってしまう。(固まっているわけではない)

 こんなの→「京都人の密かな愉しみ (NHK BSプレミアム)」は分からない。京都には到底住めないと思う。


リンク切れ修正(2019/02/15)



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2016年5月 3日 (火)

ガバナンス 2016/04 ぎょうせい

ガバナンス 2016/04 ぎょうせい

201604

表紙が元吉由紀子さんだったのでジャケ買いしてしまった。

巻頭の元吉さんの記事にある、

民間で「やらされ感がある」というのは、やりたいことができないことを指すケースが多いが、自治体の場合、「やらされているのが嫌ならば何がやりたいのか」と問うと答えに窮する。つまり、単にやりたくないだけで、やりたいことは何もない。法律に基づく仕事は、「やらなければならない」と一応納得できる。一方、地方分権が進み、自治体のトップ等が自己決定したことについて職員は「やらされている」と感じてしまう。

は厳しいなあ...

 ウチは自治体ではないのだけれど官僚的階層組織なので、「やらされ感を感じる」の構造は同じだ。

 知らないところで決まったことが、「訳は分からなくていいからやれ」と現場に落ちてくる。官僚組織では良くあることだ。訳が分からなくても一応の作業ができてしまうのが官僚組織だ。

 理想的な官僚組織なら良いのだけれど、官僚組織の構成員が感情のないロボットではなく、感情を持った生身の人だから「やらされ感」を感じてしまう。 そして、長年、「やらされ感」の中にいると、「やらされ感」をかわすことを覚え、自分が「何をやりたいのか」を忘れてしまう。

 そんなときに、「何がやりたいのか」を改めて聞かれると、答えに窮するのではないだろうか。

 「やらされ感」は、意思決定した人や命令する人が「なぜやるか」まで説明しないこと、命令される側が「なぜやるか」を考えないことが原因だ。この問題は、官僚組織ができてから今日まで続いているのだろう。 

 自然に改善されることはない。 だから、風土改革が必要になる。 そして、 「やりたいこと」がある人や「なぜやるか」を考えて仕事をしている人は、風土改革しようとするのだろう。

 自治体のように外部からトップがやってきて風土改革を言い始めると「やりたいこと」を考え直すチャンスはある。

 しかし、トップが内部からの昇進の場合は、風土改革は極めて困難だ。

 でも、諦めてないけどね。


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2016年5月 1日 (日)

ゼロサムer <価値を生み出さない人>

 業務量が多くリソースが足りないときにどうするか?

 周りを見ると、他所からリソースを取ってくるという安易な考え方の人が多い。リソース不足が一時的であれば、他所から借りてくるという発想は間違ではなのだが、根本的な考え方は「他所からリソースを取ってくる」である。

 つまり、仕組みや仕事のやり方(自分)は変えず、リソースの増強で乗り切るという考え方だ。(これをマネジメントという人がいるので始末が悪い)

 他所からリソースを奪おうとすると、どこかで衝突が起こる。リソースを奪われる側は、たとえリソースが余っていたとしても愉快なものではない。 リソースが余っていない場合には「何をか言わんや!!」である。

 彼らの行動は、ゼロサムつまり新しい価値を生み出していない。今ある価値の配分を変更しようとしているだけだ。

 今ある価値の配分を変えると、誰かがリソースを得た分、どこかでリソースが足りなくなる。つまり、不幸になる者が発生する。

 「新しい価値を生み出す人」は、リソースを奪うのではなく、リソースを増したり、業務量を減らすことができるので不幸になる者がいない。

 リソースを奪ってくるのが上手い「ゼロサム野郎」は、誰かが不幸になること知っているので、権威・権限をチラつかせて高圧的なやり方や、組織内政治力を使った狡猾なやり方でリソースを奪おうとする。

 部門最適がはびこっている組織では、他所から利益を奪い、損失を他所に押し付けることが上手い「ゼロサム野郎」が「仕事が出来る奴」と評価されたりする。全体的な価値は増えていないのだが、評価する者も「ゼロサム野郎」だから...

 なぜ、「新しい価値を生み出す人」は少なく「ゼロサム野郎」は多いのか?キーワードは「創造力」ではないだろうか。

 「新しい価値を生み出す人」には、常識にとらわれず、新しいことを思いつき、挑戦する「創造力が不可欠だ。 ところが、学校教育でも、採用試験、登用試験でも「創造力」という観点で選抜されることは無い。 つまり、組織的に「新しい価値を生み出す人」を振るい落とす仕組みになっている。

 周りの「ゼロサム野郎」を見ていて気が付いた。
「ゼロサム野郎」の中には意外にも「人望」がある者がいるのだ。しかし、多くの人に評判を聞くと評価(好き嫌い)がはっきり分かれる。

 「ゼロサム野郎」と利害が一致する者(多くの場合、同じ部署、同じチーム)にとっては、「ゼロサム野郎」は利益をもたらす存在だから「人望」があるのだろう。反対に利害が一致しない者(リソースを奪われる部署・チーム)には忌み嫌われる。

 「僕に任せときなよ」と言う親切な「ゼロサム野郎」をうっかり頼りにすると、自分のせいで誰かが迷惑を被ることになる。それは正直ツライものだ。

 自分のためにしか行動しない「究極のゼロサム野郎」は、誰彼なしに利益を奪う。その結果、皆に嫌われるので「人望」のかけらもない。

 一方で、「新しい価値を創造する人」は、他所の部署・チームにも利益を与える。少なくとも他所には損害を与えないのでWin-Winの関係になる。

 「新しい価値を創造する人」が、「ゼロサム野郎」と大きく異なるのは「人徳」を感じる人が多いことだ。「ゼロサム野郎」で「人徳」がある者を見たことがない。

 人は何も考えないで行動するとゼロサム的になるのではないだろうか。そして、自部署・自チームが利益を得たことで成果があがったと勘違いする。

 ゼロサム的行動を見付ける簡単な方法は、視点を上の階層に移して全体的な価値が増えているかを考えればよい。 全体的な価値が増えていないなければ「ゼロサム野郎」だ。 「一つ上の役職になったつもりで判断する。」は理にかなっている。

 「ゼロサム野郎」がはびこっている組織はギスギスしていやだなあ。

「ゼロサム野郎」にならないように、「新しい価値を創造できる人」なろうと思う。 


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