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2016年6月 9日 (木)

基礎の基礎 <自覚すべきは年寄達>

 基礎の基礎(超基礎)ができない世代が増えてきたが、自覚すべきは年寄達だと思う。

  • 電流測定
  • はんだ付け
  • 波長の計算

などの技能は、現場で使うことが少なくなった。

 現場で使うことが多い技能は、できるようにならないと仕事にならないので何年か現場にいると身に着けることができる。 ところが、現場で使うことが少なくなった技能は、特別な訓練をしなければ使えるようにならない。

 たまに、これらの技能が必要になったときが問題になる。そして、原因の多くはこれらの技能を身に着けていない若者達ではなく年寄達だと思う。

 年寄達はこれらの技能を「超基礎」と考えているが若者達は必要のない技能と考えている。

 多くの場合、現場の上司は年寄だ。
年寄達は、今では必須でなくなったこれらの技能を当然のように身に着けているので、若者達も当然のように身に着けていると思っている。あるいは、身に着けるのが当然と思っている。 そして、若者達の技能が足りないのを承知で作業させてしまう。

 当然できない。運が悪いと致命傷になる。

 年寄達が考える「超基礎」の出番が極めて少なければ致命傷にはならないだろう。ところがウチの部署は、時々必要になるので始末が悪い。 しかし、年寄りはこの問題について自覚が足りないので、問題が顕在化する。放っておけば致命傷を負う可能性がある。

 さらに、現場の年寄達より始末が悪いのは現場にいないエライ年寄達だ。
現場の年寄達は「超基礎」を身に着けているので、困ったら昔取った杵柄よろしく自分で作業ができる。 しかし、若い頃に現場を経験していないエライ年寄達は「超基礎」を身に着けていない。知識として知っているだけだ。

 そして、「超基礎」が問題になったときに、「超基礎」が伝承されない理由や「超基礎」の技能習得に必要なコストが分からない。その結果、簡単に、教えればよいとか、できるようにするべきだなどと、机上の空論を言う。

 困ったものだと愚痴をこぼしていても仕方がないので、行動しよう。

現場の年寄達に向けて

  • 年寄の「超基礎」は若者の「超基礎」ではないことを説明する
  • フールプルーフを考える 

を提案しよう。



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