会社という病
会社という病 江上剛 講談社
ある程度会社勤めをしていると、誰でもが考えているけど、大っぴらに言えないことが書いてある。
読んでいるうちは「そのとお~り」なんだけど、読み終わると、どうにもならない現実に引き戻される。水戸黄門や遠山の金さんを見た後のような感じだ。
江上剛氏の体験がベースになっているので、銀行の内情が書いてある。かなり官僚的な組織のようだ。
官僚的組織の中間管理職はその組織あってこそ存在価値がある。組織に必要とされているには中間管理職「個人」ではなく、官僚的組織に順応し没個性化した「者」だ。 没個性化し特定の官僚的組織に染まった「者」など、別の会社では必要とされない。
江上剛氏は、銀行という官僚的組織にいながら「個」を捨てなかったことが、退職後作家として認められた要因なのだろう。
たとえ官僚的組織で働いていたとしても「個」を捨てないことが重要だと思う。
« 「ググる」の功罪 <考えることが必要> | トップページ | 「わかる」ように、「できる」ようになる »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 責任あるAI <「AI倫理」は「AIを使う人の倫理」>(2021.09.24)
- 好きのパワーは無限大 <笑顔のヒミツがココにある>(2021.06.30)
- AM/FMラジオ&トランスミッタ製作集(2021.06.25)
- 起業の天才(2021.06.23)
- 不屈の棋士 <AIの捉え方と情報リテラシ->(2021.06.06)
コメント