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2017年1月26日 (木)

使命を説く <使命感の押し付けにならないように>

 「仕事」とは誰かから感謝されることとすると、仕事には大なり小なり使命がある。ところが、その仕事をやっている人は使命感を持っているとは限らない。

 暮らしていくだけで精一杯で使命感どころではなかったり、成果や顧客から離れすぎて使命感を忘れてしまったりだ。使命感がずれていることもある。組織内のマイノリティだったり、その組織に就くことを望んでいなかったりだ。

 自分のことを考えると、今の職は第一希望ではなかったし、技術屋なので組織内のマイノリティだ。そして技術屋としての使命感を持っているので組織の使命とは完全に一致していない。しかし、多くの部分は重なっている。そうでなければ、とうに辞めていただろう。

 使命感を人に説くときには、ずれに気をつけなくてはならないと思う。

 ずてている部分の使命を説かれても、はっきり言って困る。若い頃はこのずれを考えていなかった。自分の使命感と一致するかしないかのように考えていたので、使命感の押し付けのように感じた。多くの部分は重なっているのに。

 使命を忘れている場合にはストレートに伝えれば良いのだろう。使命が重ならない場合にはその職や組織に向いていないと言わなければならない。使命を見失ったのと、使命が異なるのは全く違う。自分の使命感と異なる使命の職場で働くのは苦役だ。しかも周囲や顧客に迷惑がかかる。

 個人の使命感と組織の使命が全て一致するまたは全く重ならないというのは少なく、多くの場合は 一部が重なっているのだろう。このような人に使命を説くときには、組織の使命と個人の使命感がずれている事実と、ずれていることが許されるかどうかを伝えなければならないと思う。(ずれに不寛容な組織はある。)

 伝える人も、伝えられる人も二元論で考えると問題は解決しない。

 歳をとって若い人たちに話すことが増えた。使命を説くときには、完全に一致しなくて良いことを伝えるようにしている。そして、どうしても一致しなくてはならないコアの部分が一致しないなら部署を変わるように勧めている。 (今時は辞めろと言えばパワハラだけど、結局本人も周囲も困るのだけど)

職場のことなので具体的に書けず抽象的な表現になってしまった。


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