なぜ三菱自動車は芯から腐ってしまったのか <頭からではなく内臓から腐ることもある>
「なぜ三菱自動車は芯から腐ってしまったのか 共同体意識の強い組織が抱える根っこの病巣」、草食投資隊 :渋澤健、中野晴啓、藤野英人、 東洋経済Online (2016年04月30日)
渋澤健氏(コモンズ投信会長)、中野晴啓氏(セゾン投信社長)、藤野英人(レオス・キャピタルワークス社長CIO)による鼎談。
頭からではなく内蔵から腐ることもある
藤野:最初に「まじめさ」という話をしましたが、まじめというのは「真の面目」、つまりリアルフェイスのことであり、その人がその人の様であるという意味です。人それぞれに自分の行動原理があって、周りがどう言おうとも、自分の考えに沿って行動する、言うなれば空気を読まないのが、まじめという言葉が持つ本当の意味なのですが、ちょっと曲解されていますよね。
つまり、上から言われたことに唯々諾々と従うのがまじめな人である、というイメージでとらえられています。仮にそうだとすると、今回のような不祥事が起こった時、悪いのは経営陣などの上層部であり、社員は悪くないということになりがちですが、実際には社員も悪ければ、派遣社員も悪い。つまり組織全体が芯から腐っているケースもあります。三菱自動車の場合、そのケースに当てはまるかも知れません。経営陣を変えたとしても、おそらくダメでしょう。そのくらい深刻な状況にあると思ったほうがよい。渋澤:魚は頭から腐ると言われていますが、時には内臓から腐ってしまうこともある?
藤野:いや、最初は頭から腐るのですが、内臓まで腐ってしまうと、頭を変えても駄目だということなのでしょうね。正直なところ、これは氷山の一角なのか。他の日本企業にも、同じようなことがあるのかどうか、気になります。
重要なところは、「実際には社員も悪ければ、派遣社員も悪い。つまり組織全体が芯から腐っている」という部分。中間管理職は、あるときは幹部目線、あるときは社員目線を求められる。
この問題を社員目線で見ると。
幹部がアホという社員はよくいるものだ。しかし、幹部がアホというならアホに従っている社員もアホだ。「ベンチがアホやから野球がでけへん」と言って本当に辞めたのは江本孟紀氏くらいのものである。
幹部が不正を要求したときに、幹部の命令だからと不正を行っている社員は、情状酌量の余地はあるが不正の片棒を担いでいることに変わりはない。反対する空気ではなかったという空気を作りだしているのは社員自身だ。
アホ幹部に対して「アホ」とは言いにくいのは事実だ。
しかし、アホ幹部のアホ命令に諾々と従っているアホ社員ばかりの職場は、三菱自動車や東芝のように頓死してしまう可能性がある。そして、古き良き昭和の昔と違って、その可能性は高い。
残り数年ならば、アホ幹部の悪行がバレまれませんようにと毎日祈りながら過ごすのも一つの方法だろう。しかし、残りの年数が長いなら、アホ幹部の巻き添えをくらう前に、少なくともアホ幹部に「アホ」といえる職場に変える努力をした方が良いと思う。
アホ幹部に「アホ」と言いたい人は結構いるもんだ。
「アホ」と言いたい衝動を昇華させることができたら職場の空気が変わる可能性がある。巻き添えで頓死する可能性と、職場の空気が変わる可能性のどちらに賭けるかは自分次第だ。
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σ^^)は変わる可能性に賭ける。
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