なぜ年寄りは変われないのか
オフサイトミーティングを企画したら、「愚痴の沼」に囚われている年配の参加者がいた。愚痴を言っても問題は解決しないことはわかっているだろうに。
なぜ年寄りは変われないのか考えてみた。
問題があるとその解決方法を考えて実行する。
若いうちは、経験が少ないのでその都度考えて行動するが、年齢を重ねるにつれて、問題解決の成功体験が蓄積してくる。そして、問題を認識するといちいち解決方法を考えなくても行動できるようになる。年の功というやつだ。
自分を取り巻く環境の変化が緩やかな時代や、変化が予測できる時代には、年の功はとても有効だった。しかし、今時の環境変化は速い。しかも不連続だ。明日は昨日の延長線上に無い。
このような時代でも問題の解決方法が変わるわけではない。問題を認識したら、真因を分析して、解決方法を考えれば良い。若い頃やっていたように。
ところが、歳をとると考えなくなる。
自分が知っている解決方法は、今の環境では有効でないことは、なんとなく分かっているのだが、環境の変化に適応するようにと考えることをしない。そして、ついには、問題が解決できなくなる。
この段階で、問題を解決するための自分の行動を考えればよいのだが、問題の原因を他に求めるようになる。
曰く、「環境が悪い」 曰く、「管理部門は現場の状況を知るべきだ」など。
環境などは自分では変えられないことは分かっている。それでも、「◯◯は××すべきだ」のように、主語を他人にして語りはじめる。
若い頃は、自分が行動できる解決策を考えていたのに、歳をとると行動するのは自分ではなく他人になる。
そして、「愚痴の沼」「評論の砂漠」に舞い戻る。
「昔みたいに自分が行動できる解決策を考えようよ」と言ってみるけど、考え方を変えろと言われて「はいそうですか」と行動できるほど軽くない。それが年寄りというものだろう。
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