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2017年4月

2017年4月29日 (土)

ピーターの法則と人材育成

 エライ人が集まる、とある会議に出席した。

 どこの職場でも人材育成は顕在化している大きな問題だ。
端々に「人材育成」というキーワードは出てくるけれど、現場の人も管理部門の人も、問題を指摘するだけで、解決に向けた次のステップの議論にならない。

 解決に向けた次のステップの議論を始めると、現場も管理部門も研修担当も入り乱れてカオス状態になることは必至だ。 エラくなる人は皆さん分別をお持ちのようだ。

 結局、現場のエライ人も管理部門のエライ人も、自分が取るべき行動まで明らかにしないから「大変だね」と皆さん評論者だ。

 エライ人達が考えないツケは、下に落ちてくるのだけど、次にエライ人も上に倣って問題を指摘するだけだ。ちょっと目端の利く人は余計な仕事が降ってこないように、しかも自分の評価が下がらないように上手に予防線を張っている。(こういう人がエライ人になるんだろう。)

 エライ人と次にエライ人が巧くかわすので、さらに下に落ちる。この辺りになると本気で問題解決を考えて行動しようとしている人がいて、問題解決のために行動している。ところが権限が無いので制約が多く、活動は限定的だ。

 ピーターの法則どおり、エライ人、その次にエライ人達の階層は無能レベルに達した人で占められている状態だろう。 しかし、ピーター先生によると、どの階層にも少数だけど無能レベルに達していない人はいるらしい。

 無能レベルに達していない人達が、さらに上の階層に行くには、「引き」と「押し」が必要だ。また、無能レベルに達した人でも、まだ無能レベルに達していない人を、引いたり押したりできる。

 「引きと押し」これが階層組織で無能レベルに達した者にできる人材育成ではないだろうか。

 などと、無能レベルに到達した感をひしひしと感じながら、考えていた。



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2017年4月26日 (水)

踏み出す人の「かかとを踏む」善人に、近づいてはイケナイ

踏み出す人の「かかとを踏む」善人に、近づいてはイケナイ  (http://ameblo.jp/juno-career/entry-12267350036.html)

 「かかとを踏む人」に悪気がないのがよくないよね。

 「君のためを思って言ってるんだからね」などとわれると生来のへそ曲がりだから、シラケてしまって「せわじゃほっとけ」と思わず言ってしまう。最近は歳をとって成長したので口には出さなくなった。(顔には出ているらしい^^;)

 「かかとを踏む人」は親とか上司や同僚など親しい人で、君のためにと言う人と違って、本気で心配して、本気で思いとどまらせようとしているから厄介だ。

柴田朋子氏のいう

それでもその道に行きたいと決めた自分を信じて、そういう善人と勇気をもって距離を置く、

そこからがあなたの冒険の始まりだと思う。

はそのとおりだと思う。

 誰より先に「かかとを踏みそうな人」に相談するのは、かかとを踏んでほしいと願う「弱い自分」がいるからだろう。たいていは、「かかとを踏む善人」の忠告を受け入れたほうが安心できるし楽だから。

 「かかとを踏む善人」と距離を置くのは、言い換えれば一歩踏み出すことをためらっている「弱い自分」と距離を置くことだろう。

 「弱い自分」と距離を置くには、まず「弱い自分」を客観視するために「弱い自分」に向き合わなければならない。これはツライことだ。つらくても、決して「かかとを踏みそうな人」に助けを求めてはいけない。

 「弱い自分」を克服する必要はなくて「弱い自分を」受け入れることができれば、「弱い自分」と仲良しの「かかとを踏む善人」と距離を置くことができる。

 そして、一歩踏み出すことができる。


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2017年4月23日 (日)

データ・サイエンティストほど素敵な仕事はない <アウトソースできない?>

データ・サイエンティストほど素敵な仕事はない トーマスH.ダベンポート DIAMONDハーバードビジネスレビュー

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 「データ科学」(Data Scientist)という言葉の流行のきっかけになった論文らしい。

 この論文を読むと、「データ・サイエンス」を使って価値を創出する「データ・サイエンティスト」と呼ばれる人達がいてその人達の活動領域を「データサイエンス」と定義しているようだ。そして、「データ・サイエンス」の重要性より、企業にとっての「データ・サイエンティストの重要性について論じてある。

 一般的には科学を実用化するのはエンジニア、実装するのがテクニシャン、運用するのがオペレーターだ。コンピュータで例えると、コンピュータ・サイエンスを研究する科学者(コンピュータ・サイエンティスト)がいて、その研究成果を活用して実際にコンピュータ・システムをSE(エンジニア)が設計して、プログラマ(テクニシャン)がl実際にコンピュータを動作させるシステムを作り、オペレータが運用する。 

 データ・サイエンスは科学と技術が明確に分かれていないようだ。

  データ・サイエンティスト = データ・サイエンス + データ・エンジニア + プログララマ( +オペレータ) 

 「データ・サイエンティスト」は「データ・サイエンス」から始まったものではなく「データ・エンジニア」を科学方向と実用化方向に拡張したような感じだ。

 今後、成熟すると分離するのかもしれないが、今のところ、「データ・サイエンス」と「データ・サイエンティスト」は不可分ではないと思う。

 とすると、問題は、アウトソースが困難なことではないだろうか?。つまり、データ分析システムの構築を外注して、そのシステムを運用という、従来の情報システムの調達方法が使えないなら、大きな問題があるのではないだろうか?

 アウトソースできないとすると、デター・サイエンティストを採用するか育成するかしかない。

 SIerは「アウトソースできますよ。^^)」と言うのだろうが、「動かないコンピュータ」になって日経コンピュータのネタになるのでは。


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2017年4月20日 (木)

イギリス人の、割り切ってシンプルな働き方

イギリス人の、割り切ってシンプルな働き方 山嵜一也 角川/中経出版

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山嵜一也氏は

実は、「成熟国の先輩」であるイギリスには、日本人が学ぶべき(取り入れられる)多くの生き方・働き方があるのです。
「日本人が学べるところがあるのではないか?」という視点からまとめたものです。

と仰る。

 山嵜一也氏はマイノリティとしてイギリスで暮らしたから、イギリスと日本の違いに気がついたのだろう。日本で暮らしているイギリス人は日本に見習うべきことを発見しているだろうし、おそらく、イギリスの良い面だけでなく、日本も良い面lにも気がついているはずだ。

 日本人は古くは中国、明治になってからは欧米から技術や文化を取り入れてきた、筋金入り入りの外国崇拝文化だから、「外国に習うべき」という議論になりがちだ。

 日本人よりイギリス人のほうが優れていて、日本人はイギリス人をみならうべきだという論調の方がウケが良いのかもしれない?

 単に他者から学ぶだけではなく、自分自信は客観的に見れないから、客観視できる他者と比較することによって、自分を理解するという姿勢も必要だと思う。


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2017年4月17日 (月)

コアメモリ <とうとう手に入れた>

コアメモリをとうとう手に入れた。

 ヤフオクで9,600円で出たのだが、高いよなと思ってパスしたら。落札されなかったらしく3,600円に値下げしてもう一度出た。

 前回ヤフオクにコアメモリが出品されたときに、即決金額で入札すればよいものを競ったばかりに競争相手が即決金額で入札して持っていかれた苦い経験がある。
今回は、前回の教訓を生かして即入札して手に入れた。

表:ダイオード面(左) 裏:コア面(右)

PhotoPhoto_2

 コア面の拡大。
 コアは30×32でセンス線は1本だから、960bit×1の構成だ。コンピュータ用ではなく電卓用だろうか?

M

 端子部分の拡大。
 端子は、
X1,X2,X3,X4,X5,X6とB1,B2,B4,B8とセンスCS,CA 、サーミスタ TH

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Photo_5

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裏面のサーミスタ。温度で変わるコアの磁気特性を補正する目的だろうか?

Thermistor

  ダイオードが実装してある。

Diode

 調べたら、こんな接続だった。(交点にコアが実装してある)

Corememory

 こんな回路で駆動すると、ラインごとに2組のドラバが必要だけど、

Magneticcorememorydriver

 こんな回路で駆動すると、ドライバを減らすことができる。

Magneticcorememorydriver2

コアメモリモジュールにダイオードが実装してあると助かる。

このモジュールの駆動に必要なドライバはX方向が5+6、Y方向が8+4で23個必要だ。ディスクリートで作ると結構大変。

 実際に使ってみよう。



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2017年4月14日 (金)

WORK SHIFT

WORK SHIFT リンダ・グラットン プレジデント社

Workshift

何年か前に買って積ん読していた。LIFE SHIFT(2017/04/05)を読んだのでその勢いで読んだ。

いくつかの専門技能を連続的に習得していかなくてはならない。これが第8章で取り上げる〈第一のシフト〉である。

私たちは、孤独に競争するのではなく、ほかの人たちとつながり合ってイノベーションを成し遂げることを目指す姿勢に転換する必要がある。これが本書で提案する〈第二のシフト〉である。

には、際限ない消費に終始する生活を脱却し、情熱をもってなにかを生み出す生活に転換する必要がある。これが本書で提案する〈第三のシフト〉である。

 リンダ・グラットン氏の考える近未来が描かれている。

今後社会環境の変化は加速するだろうということは誰でも考えていることだろう。漫然と茹でガエルになるか、変化に満足に対応できできないにしても、自らの意思で変わろうとするのかは大きな違いだ。

 現在の自分に対する評価は、自分を取り巻く環境を前提にしていることが多い。
「此奴は環境が変化しても成果を上げ続けるだろう」という理由で評価されている人は少数だろう。このような評価をするためには、評価する側も環境が変わることを覚悟しなくてはならない。つまり、上位の者が下位の者を評価している場合、環境が変化して上位と下位が入れ替わることまで覚悟しなければならない。

 普通の人は、自分が築き上げた評価を下げたくないから、環境が変わることを前提にできない。特に歳をとると、環境が変わって価値観も変わり、一から自分の評価を積み上げるには大きな抵抗がある。

 更に定年が近づくと人生の終盤という固定観念がある。ところが、人生は長くなっているので、定年が近くなっても、その時々に世間が必要とする技能を習得し続ける必要がある。

 おそらく若い人は、その覚悟はできているのだろう。

 であれば、早いうちに、効率よく技能を習得するための技能を習得すべきだ。

 技能の習得に近道はないので、とりあえず目前の技能を全力で習得することだと思う。


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2017年4月11日 (火)

「話し方」の講義 <わかるように話すという意識>

 新任者研修に「話し方」の講義があったので受講した。

 部内外の専門家、非専門家を相手に、概要的な内容や専門的な内容の講義をやっている。しかし、「話し方」の講義を受けたことはなく、見よう見まねで話していたので、良い機会と思い受講した。

 学んだことをまとめておく。

  • 相手にわかるように話すことを意識する。
  • 文章を読むように話さない。
  • 自己紹介はテーマを絞る。

文章を読むように話さない

 証明書を請求される方は、認印でよいので印鑑と、3か月以内に作成された住民票と、本人確認に必要な運転免許証や健康保険証等と、収入印紙代として300円を持参して、 窓口で申請してください。

のように話すと伝わらない。

証明書を請求される方は窓口で申請してください。
その際に必要なものが4つあります。
1つ目は、印鑑。認印でけっこうです。
2つ目は、住民票。3か月以内に作成されたものが必要です。
3つ目は、運転免許証や健康保険証など。本人確認に使います。
4つ目は、300円。収入印紙代です。

のように、全体→部分→詳細の順で話さないと相手には伝わらない。

 文章のアウトラインを考えるときと同じだ。
 紙に書いた文章は、読み手のペースで読めるし、読み返すこともできるから、1文が長くても伝わり易い。しかし、話す場合には、言葉は次々に消えてしまうから、「1センテンス1情報」にしなけれ伝わらない。

 まるで文章を読むように話す人がいる。それも結構複雑な修飾関係だったりすると、きっと頭がいい人なんだろうと思う。しかし、たいてい1度聞いても理解できない。

 日本語は、述語が後になるから、すべてを聞いてから文を組み立てなければならないという特徴がある。主語と述語の間に修飾語や修飾句、修飾節がたくさんあると、すべてを覚えきれない。その結果、修飾関係が理解できなかったり、主語や述語がわからなくなったりして、正確に伝わらない。

 多重の修飾関係にならないようにするのがキモということだろう。

自己紹介はテーマを絞る

 新年度は特に自己紹介をする機会が多い。たいては、氏名、出身地、趣味、特技などを列挙するスタイルだ。列挙するスタイルが悪いわけではないが、テーマを絞ると印象に残る自己紹介になるのだそうだ。

 持ち時間が60秒だとすると、1つのテーマに40秒を使い、残りの20秒でその他を列挙すると良いのだそうだ。 そして、与えられた時間を守るために時間感覚が必要で、そのためには完璧な準備が必要だ。

 スピーチなどは3分で終わらせることが重要だ。結婚式の主賓挨拶などは、誰も聞いてないことが多いので短くまとめたほう良い。(博多華丸氏も言っているように)

 その際に、2分30秒分の内容を完璧に準備して、残りの30秒分は今日(最近)の話題にすると、活き活きとしたスピーチになるのだそうだ。そして2分55秒で終わることが重要。

 これまでの自分の講義を振り返ってみると、慣れているネタの講義は時間前に終わることができる。質問時間が必要なら質問も含めて時間内に収めることができる。

 時間内に収まらないのは、伝えたいことが多すぎるのではなく、伝えたいことがまとまっていないのだと思う。 話していると、聴衆に伝わったかどうか自信がないからつい冗長になってしまい、時間が足りなくなるようだ。

相手にわかるように話すことを意識する

 講師の先生が最後に仰ったことは、
 「話す楽しさ、伝わった嬉しさを味わう」
ということ。

 伝わったことが実感できたときは、長時間話し身体的に疲れても心地よい疲れだと仰る。確かにそのような経験はある。

 話しても伝わらないと嘆くのではなく、聞いている人がわかるような話し方を意識しようと思う。


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2017年4月 8日 (土)

Fnキーが使えない

 しばらく前からノートパソコンのタッチパッドをOFFにできなくなっていた。

 いつもは外付けマウスを使っているのでタッチパッドをOFFにして使っていた。最近、頻繁にマウスカーソルがジャンプするようになったので調べたら、タッチパッドがONになっていた。

 タッチパッドがONになると、キーボードで入力しているときにタッチバッドにてが触れて突然マウスカーソルがジャンプするので使いにくいことこの上ない。

 タッチパッドはFn+F9でON/OFFできるのだが制御できない。それどころか、Fnキー自体が使えなくなっているようだ。Fn+F2に割り当ててあるWifi ON/OFFも、Fn+F10にありあててあるスピーカーON/OFFも制御できなくなっている。

デバイスマネジャーでマウスを見てみると

Lenovopointingdevice1

タッチパッドは「Lenovo Pointing Device」のようだ。

 なぜLenovo?とネットで調べてみると、このドライバが悪さしていることが多いらしい。Fnキーが効かなくパソコンもあるらしい。

 ということで、このデバイスを削除するとFnキーが使えるようになった。

  ドライバーを削除したままでタッチパッドは使えなくても困らないのだが、

Fingersensingpad1

 見慣れないドライバーが自動的にインストールされている。メーカが配布しているドライバのようだ。

 Fn+F9でタッチパッドのON/OFFはできるようになった。アイコンは出ないけど。


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2017年4月 5日 (水)

LIFE SHIFT <100歳まで生きるとするとどうするか>

LIFE SHIFT リンダ・グラットン 東洋経済新報社

Lifeshift

 寿命が100年になる時代にどう生きるかという本。
根拠は無いけれど、自分は100歳まで生きられないと思っている。現在想定できる100歳は幸せそうではない。

 ところが、いま20歳の人は100歳以上、40歳の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上生きる確率が半分以上あるという。

 厚労省によると、平成22年における55歳の平均余命は27.07年だそうだ。つまり平均的には83歳まで生きる。

 定年が近づいて、考えることは、年金がもらえる65歳までどうやって稼ぐかということだが、確率50%で90歳まで生きるなら70歳までは働かなくてはならないのだろう。

 60歳で定年退職すると、65歳まで働くか、70歳まで働くかではかなり違う。
65歳まで働くならなんとかなるだろう(根拠は無いけれど)。しかし、70歳まで働くなら、キャリアチェンジが必要で、準備期間が必要だから今から準備が必要だろう。


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2017年4月 2日 (日)

少ないコストで大きな成果

 何年も他所様でDFの講義をやっている。担当が毎年変わるからなのか、いかにも前例踏襲で、今年も去年と同様になどとのたまう。さらに、ハンズオンまでやって欲しいなどとおっしゃる。有償のトレーニングがありますよと教えてあげるのだが、わかってないようだ。

 今回の講義で質問の時間をとったらお約束の「ツールはくれるのか」という質問があった。ウチはツールを売る商売はしていない。

 そもそも、ツールは知見の結晶で、多くのリソースを割いてメンテナンスしている。この事実を知らないし、ツールを使うとすべて解決すると思っている非専門家だから仕方ないところはある。

 しかしだ、タダでよこせは無いだろう!。「クソッタレ!!テメーで金出して買え!」と喉まで出かかったが、丁重にお断りした。

 貴重なリソースを使って作り出したもの(ツール)だから当然成果が期待される。世の中の無償ソフトは、無償にしてもなお成果が期待できるから、無償なのである。

違う観点から見ると

 彼らは、「クソッタレ!」と思われながらも、少ないコスト(講義をロハでよそに押し付けて)で成果を上げている。一方で、ウチは、結構なコストを負担してしているが成果を上げていない。

 マネジメント的には、彼らの方が一枚上手だ。(倫理的にはいかがなものかと思うけど)

マネジャが考えるべきは、

  • 人気取りのために貴重なリソースをタダでプレゼントしないこと
  • 貴重なリソースを使ったら、相応の成果を上げること

重要なことは

 貴重なリソースを保身のために使わず、組織の成果のために使うこと。


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