「話し方」の講義 <わかるように話すという意識>
新任者研修に「話し方」の講義があったので受講した。
部内外の専門家、非専門家を相手に、概要的な内容や専門的な内容の講義をやっている。しかし、「話し方」の講義を受けたことはなく、見よう見まねで話していたので、良い機会と思い受講した。
学んだことをまとめておく。
- 相手にわかるように話すことを意識する。
- 文章を読むように話さない。
- 自己紹介はテーマを絞る。
文章を読むように話さない
証明書を請求される方は、認印でよいので印鑑と、3か月以内に作成された住民票と、本人確認に必要な運転免許証や健康保険証等と、収入印紙代として300円を持参して、 窓口で申請してください。
のように話すと伝わらない。
証明書を請求される方は窓口で申請してください。
その際に必要なものが4つあります。
1つ目は、印鑑。認印でけっこうです。
2つ目は、住民票。3か月以内に作成されたものが必要です。
3つ目は、運転免許証や健康保険証など。本人確認に使います。
4つ目は、300円。収入印紙代です。
のように、全体→部分→詳細の順で話さないと相手には伝わらない。
文章のアウトラインを考えるときと同じだ。
紙に書いた文章は、読み手のペースで読めるし、読み返すこともできるから、1文が長くても伝わり易い。しかし、話す場合には、言葉は次々に消えてしまうから、「1センテンス1情報」にしなけれ伝わらない。
まるで文章を読むように話す人がいる。それも結構複雑な修飾関係だったりすると、きっと頭がいい人なんだろうと思う。しかし、たいてい1度聞いても理解できない。
日本語は、述語が後になるから、すべてを聞いてから文を組み立てなければならないという特徴がある。主語と述語の間に修飾語や修飾句、修飾節がたくさんあると、すべてを覚えきれない。その結果、修飾関係が理解できなかったり、主語や述語がわからなくなったりして、正確に伝わらない。
多重の修飾関係にならないようにするのがキモということだろう。
自己紹介はテーマを絞る
新年度は特に自己紹介をする機会が多い。たいては、氏名、出身地、趣味、特技などを列挙するスタイルだ。列挙するスタイルが悪いわけではないが、テーマを絞ると印象に残る自己紹介になるのだそうだ。
持ち時間が60秒だとすると、1つのテーマに40秒を使い、残りの20秒でその他を列挙すると良いのだそうだ。 そして、与えられた時間を守るために時間感覚が必要で、そのためには完璧な準備が必要だ。
スピーチなどは3分で終わらせることが重要だ。結婚式の主賓挨拶などは、誰も聞いてないことが多いので短くまとめたほう良い。(博多華丸氏も言っているように)
その際に、2分30秒分の内容を完璧に準備して、残りの30秒分は今日(最近)の話題にすると、活き活きとしたスピーチになるのだそうだ。そして2分55秒で終わることが重要。
これまでの自分の講義を振り返ってみると、慣れているネタの講義は時間前に終わることができる。質問時間が必要なら質問も含めて時間内に収めることができる。
時間内に収まらないのは、伝えたいことが多すぎるのではなく、伝えたいことがまとまっていないのだと思う。 話していると、聴衆に伝わったかどうか自信がないからつい冗長になってしまい、時間が足りなくなるようだ。
相手にわかるように話すことを意識する
講師の先生が最後に仰ったことは、
「話す楽しさ、伝わった嬉しさを味わう」
ということ。
伝わったことが実感できたときは、長時間話し身体的に疲れても心地よい疲れだと仰る。確かにそのような経験はある。
話しても伝わらないと嘆くのではなく、聞いている人がわかるような話し方を意識しようと思う。
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