上司は思いつきでものを言う
上司は思いつきでものを言う 橋本治 集英社新書
本をブックオフに売りに行ったついでに買ってきた。
一度読んだ気がする。前回に読んだときは、思いつきでものを言われる部下の立場だったが、今回は思いつきでものを言う立場になったからだろう。
最近、精神的に疲れることが多い。
ずいぶん前に現場で直接手を動かす仕事から離れた。その時も精神的に疲れたのだが、現場の近くにいたので、疲れたら現場に逃げ帰っていたのだろう。
最近疲れるのは、相変わらずピラミッドの作法に戸惑っているのと、疲れても現場に逃げ帰ることができないことが原因だろう。
ウチも上司のピラミッドが大きい。上司のピラミッドは大きくなることはあっても小さくなることはない。それでいて人員削減だから、現場が痩せてくる。
ピラミッドに住んでいる上司が現場に行くことは無い。そして、皆上ばかり見ている。目の前に退職時期が迫っているのに上ばかり見ている。
「下から上への風」もない。最近始まったことではない。それでもなんとかやってこれたのは、橋本治氏が指摘するように組織が拡大していたからだろう。
縮小基調の時代になって、現場と上司のピラミッドとの乖離による弊害が顕在化してきた。
現場は、「上司はいつかわかってくれる」と、どこにもいない白馬の王子を待っている人や現実から目をそらして上司を非難する人さまざまだ。しかし、橋本治氏が言うように、ものわかりの良い上司などいない。「上司のピラミッド」に属したら、下を見ることは許されないのである。
今度、「思いつきでものを言う上司」に出会ったら「あきれる」技を使ってみよう。
あきれられたら「思いつきでものを言う上司」になっているということか。
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