トランジスタ技術1971年5月
長い間、富崎新氏が設計したTTLで作ったコンピュータATOM-8の資料を探している。
CQ出版の「作るシリーズ2 つくるコンピュータ」
↑(https://twitter.com/search?f=tweets&q=%23夢の図書館 つくるシリーズ2&src=typd)
に掲載されているらしいのだが、この本はなかなか手に入らない。
「つくるコンピュータ」に収録する前にトランジスタ技術1973年5月号、6月号に掲載されていることが分かった。
ネットで探すと、トランジスタ技術1973年5月号は、ハイファイ堂で古本を1,200円で売っているのを見つけた。もしやと思い、ヤフオクで検索したら300円出品されていたので即決で落札した。
ワクワクしながら開いてみたら、ATOM-8の記事がない。 ?_?) よく見ると 1971年5月号ではないか!(表紙だけではわからない)
トラ技1971年5月号の特集は「実用回路デザイン集」だ。回路図集マニアなので、これはこれで興味がある。
最近のトラ技と違って、単なる回路図集ではなく、「半導体とは」から「回路設計法」までトランジスタ回路設計の基礎がある。
実用回路は「オーディオ回路」「高周波回路」「リニアIC回路」「パルス回路」「ロジックIC回路」「定電圧電源回路」が解説付きで掲載されている。
「製品詳解」にパイオニアの当時ハイエンド機TX-100の紹介記事があって、回路図付きで詳細に解説してある。
TX-100のFMフロントエンドは 3SK35-2SK19-2SK19(MIX) のRF2段だ。
初段にデュアルゲートMOS-FETを使用し次段とミキサに接合型の2SK19を使っている。
デザイン集に掲載されているFMフロントエンドは2SC784-2SC785(MIX) と 2SK19GR-2SK19Y(MIX)の2種類だから、それから比べると贅沢な回路だろう。
藤商の広告がある。懐かしい!
3SK35と2SK19の値段を調べると、3SK35が570円、2SK19が150円だ。
物価を1971年と比べると約4倍だ。(少年ジャンプ比:週刊少年ジャンプの値段の推移) 3SK35は今の値段にすると2,280円くらい。2SK19は600円くらいだろうか。
高いなあ。始めて買ったデュアルゲートMOS-FETは3SK59だった。1978年頃には3SK35より3SK59が安く、200円くらいで売られていたと記憶している。
通販広告を見ていて気が付いた。
TTLを扱っているのは1社だけで、TIの74シリーズがない。1975年頃のCQ誌にはたくさん出ていたと記憶しているのだが、「トランジスタ技術」だからトランジスタだけ?
閑話休題
1973年5月号は1,200円の古本を買うしかないのか。因みにこの頃のトラ技の値段は280円。
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「つくるコンピュータ」にATOM-8の記事は掲載されています、私は以前ヤフオクで手に入れました。
ご存知かもしれませんが http://tanacom.jpn.org/index.php?Journal にほんの少し触れられています(詳しい内容はありませんが)
投稿: Kyo | 2017年7月17日 (月) 00時49分
kyoさんコメントありがとうございます。
「作るシリーズ2 つくるコンピュータ」皆さん狙っていてなかなかゲットできません。
「TANACOM-1誕生」のページは拝見していますが、あれだけの量の配線する元気はもう無いですね。
投稿: Yoshi | 2017年7月18日 (火) 00時18分