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2017年7月24日 (月)

「問題解決」基礎講座 <テキストに良いかも>

「問題解決」基礎講座  松浦剛志 中村一浩 日本実業出版社

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トヨタの問題解決8ステップは

  1. 問題の明確化
  2. 現状把握
  3. 目標設定
  4. 要因分析
  5. 対策立案
  6. 実行
  7. 評価
  8. 標準化と定着

だ。この本では問題解決のプロセスを

  1. 問題提起
  2. 問題確認
  3. 目標設定
  4. 原因分析
  5. 解決策立案
  6. 解決策評価

の6ステップとしている。解決策実行と評価はわずか数ページ触れているだけだ。

 解決の実施には権限が必要になることが多いから、プロジェクト・リーダーやマネジャ、管理職にとっては問題だ。逆に言うと、プロジェクト・メンバーや、部下の立場ではどうしようも無いことも多い。そのような事情を考慮して、解決策立案までのプロセスを解説しているのだろう。

 それぞれのプロセスでのハマりどころや、疑問に答えてあるので、マニュアル的に利用できるのではないだろうか。

 基本的にはトヨタ方式を踏襲しているので、更に理解を深めるには、「トヨタの問題解決」を読むと良いと思う。

 特にマネジャクラスには、解決策を実行してその結果の評価が求められる。
解決策は、マネジャ1人では実行できないから、メンバーに「なぜ?」を説明できなくてはならない。そのためには方法論だけではなく、理念が必要だ。

 解決しそうにない対策を実行したり、対策案は他部署(他人)が実行すべきと主張したりといった、問題解決に取り組んでいることで良しとする風土がある。縦割り官僚的な組織だから問題解決は難しい。それでも、問題解決手法を知ることで、解決できる問題もあるはずだ。

 テキストに使うなら、「トヨタの問題解決」よりこの本の方がわかりやすくてよいかもしれない。



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