そんなに武士になりたいか? <昔の価値観に捉われる>
そんなに武士になりたいか? Chikirinの日記 2013-03-19
30年前の価値観と現在の価値観は当然違う。30年前の価値観に捉われてはいけないということ。
できる人が会社を滅ぼす (2017/02/07)で同じようなことを書いた。
平成も29年が過ぎようとしているけど、いまだに昭和の価値観で仕事をしている人は多い。日清戦争が明治27年-28年だからその29年前は江戸時代だ。
職場のオジサンたちに、
自分たちを日清戦争当時に例えるなら、激動の東アジアにおいて世界の列強に屈しないために国を近代化していた時に、ちょんまげ、大小挿しで尊王だ攘夷だと言っているようなものだ。
言ったら、多くの人はキョトンとしていた。
夏目漱石は「明治の木には仁王は埋まっていない」と言ったが、平成のオジサンには仁王が見えているのかもしれない。でも、やっぱり、仁王は埋まっていないのだ。
オジサンたちが価値観を変えられないのは分からなくもない。
問題なのは、
- 若い人たちが昔の価値観に捉われていること、
- オジサンたちのが、若い人たちがオジサンたちと同じ価値観をもっていることに危機感を感じないこと
だ。
オジサンたちは、「これだからユトリ君は...」などと若い人たちの行動様式を非難しがちだ。 しかし、行動様式はいつの世も年寄りには受け入れられない。それは、オジサンたちも経験があるだろう。
オジサンたちもユトリ君もおなじ「安定志向」だ。
オジサンたちは上司から「変われ!」と命令されたら「変わったフリ」をしていたけれど、ユトリ君は「変わる意味が分かりません」と言うところが違うだけで、変わりたくないのはオジサンもユトリ君も同じだろう。
オジサンたちの時代は「変わらないこと」は理にかなっていたのかもしれないが、はたして今どきは理にかなっているのか考えなくてはならない。
考えるのはユトリ君たちだけでなくオジサンたちもだ。
決してちきりんさんのマネをしたわけではない。
そんじゃーねー
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