おっさんになったとき間に合うこと、間に合わないこと
多くの若い人より圧倒的に成長速度の速いおっさんと絶望的に遅いおっさんの違い 分裂勘違い君劇場の別館 2017-06-15
そもそも「技術はすぐに陳腐化するから、おっさんの知識は古くて使えない」というのは、半分本当だが、半分はウソだ。陳腐化してゴミになる知識もたくさんあるが、陳腐化せずに蓄積していく知識も膨大にあるのだ。「いまからシステム開発を始める若い人は、RDB、オブジェクト指向、デザインパターン、正規表現、並列プログラミングなどという時代遅れの知識を学ぶ必要はない」とはならない
それどころか、むしろ、既存技術を深く理解して使いこなしている人の方が、新技術をきちんと理解し、うまく使いこなすことは珍しくない。
IT業界には「プログラマ35歳定年説」(40歳限界説 2014/06/11)という都市伝説がある。
確かに、歳をとると燃え尽きてしまうおっさんも多いが、年をとってなお成長しているおっさんもいる。
どうやって成長速度の速いおっさんになるかというと、
結局、「若い時代の気力と体力」という、一生に一度きりしか与えられないエネルギー源を推進力にして第二宇宙速度(地球脱出速度)に到達できたかどうかが、分水嶺になる。第一宇宙速度にすら到達できなかったおっさんは、あとは落下していくしかない。しかし、地球の引力を振り切るまで加速したおっさんは、むしろ多くの若者よりも楽に飛びまわれる。
なるほど、若い時代にしかない「気力」と「体力」の使い方で決まるというわけだ。
問題は、若いときに第一宇宙速度に到達しなかったおっさんの取るべき戦略だ。
若い時代にしかない「気力」と「体力」を無駄に使って、もうエネルギーは無くなっているのに第一宇宙速度に到達していないことに気が付いたおっさんはどうすればよいのだろうか。
技術に見切りをつけてマネジメントで食っていくという選択もある。
しかし、失敗するおっさんのほうが多いように感じる。 マネジメント・スキルを習得しようとしないからだろう。
おっさんになると、確かに「若い時代の気力と体力」は無くなるので、若いころのように新しい技術を習得できない。ところが、マネジメント・スキルの習得は、「体力」より「考える力」が重要だから、「自分のアタマで考える力」があれば、おっさんになっても、第一宇宙速度くらいにに達することはできるのではないだろうか。
技術屋はセルフマネジメントできない者が多いからマネジメント・スキルを習得すれば社内需要は結構あると思う。
つまり、最低限若いときに、「自分のアタマで考える力」を鍛えておかなければならない。
(コミュニケーション能力は無理でも「自分のアタマで考える力」は誰でも獲得できる)
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