テック・ギークと確証バイアス
SUGEEE!けどトゥーマッチ…10歩先を行ってしまう技術大国ニッポンの悲しさ 河崎 環citrus 2017.05.12
河崎環氏は仰る
そう、日本企業はどうもテック・ギーク(技術オタク)であり、海外企業のような派手なマーケティングの陰に隠れてしまう。携帯テレビや電子マネーなど、日本が早すぎて海外が10年ほど経って追いつき、しかも後発の方がウケるというケースは珍しくありません。日本ってば、ついオタクマインドを追求して10歩先を行ってしまい、時代に早すぎて勝機を逃しまくる子なのです。
そう、富士通が指紋認証機能を付けたのが2003年でAppleがTouchiIDをiPhone5Sに付けたのが2013年ということを言ってるらしい。
そう、よくある指摘だけど...
Appleと富士通のスマホだけを比較して、日本企業が技術オタクと決めつけるのはいかがなものだろう?と直感的に思ってしまった。
日本企業がテック・ギークいうよくある主張をきちんと検証しなまま後追いしてアルアル感を醸し出ている?
日本の製品開発は、もともと日本が人口1億3000万人の大きめの市場であることや日本語という分厚い語学的障壁も手伝って、基本的にマーケット照準を国内に定めていて、初めからまず世界で売るためのプランニングはあまり見られません。はなっからガラパゴス内で使うことを前提としているのです。
この指摘もよくあるけど...
携帯電話の場合は、NTT(日本)が通信規格争いで負けたという事情がある。親方日の丸電電ファミリーの優等生富士通が親方の意向に逆らって、日本とは違う世界で使える通信規格の製品を作れるはずもない。
反対に、昔のSONYは、最初から世界で売るつもりでいた。そして、世界で認められる企業になった。企業イメージは「技術のSONY」」、テック・ギークで売っていた。(今は違うけど。)
という反対意見は検証していない。
自分の主張に合う情報を選択的に集める傾向のことを、確証バイアスというらしい。
しかし、河崎環氏が想定している読者は、悪く言えば暇つぶしに記事を読む人だろう。(σ^^)もそうだ) 少なくとも「日本企業が世界市場で後れをとる理由」について真剣に考えている人を想定しているわけではないのだろうから、確証バイアスがかかっていても目的は達成しているのかもしれない。
読者の立場では、
確証バイアスがかかった主張かどうかを判断できるようになりたいものだ。
自分に確証バイアスあると、確証バイアスがかかった記事を集めてしまう。
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