チーズはどこへ消えた(4) <スニッフやスカリーのように>
チーズはどこへ消えた スペンサー ジョンソン (著), 門田 美鈴 (翻訳) 扶桑社
この物語には2匹のネズミ(スニッフとスカリー)、2人の小人(ヘムとホー)が登場する。そして保守的になりがちな小人ヘムの葛藤を中心に話が進む。
世の中の大部分の人間は変化に抵抗するホーだ。葛藤しながらも変化を受け入れるヘムのほうが少ない。2匹と2人がいる迷路を上空から見ている神目線ではなく、自分を迷路の中に置いた小人目線にすると、ヘムやホーの葛藤が分かるようになる。理性は変化を邪魔するのだ。
一方のスニッフとスカリーは理性ではなく、感覚で行動する動物(ネズミ)として描かれている。確かに小人が持つ理性的、論理的な判断は重要だ。 しかし、変化を、動物的感覚で察知しなくても、理性的論理的にしかも他の人より早く察知できる者はいるのではないか。
半年前に異動した。
チーズが消えかかっているチーズ・ステーションに止まっている者はいる。
半年勤務して思うことは、
今の部署で求められているのは、もちろんホーではない。葛藤の末、変化を受け入れるヘムでもない。
今の部署で求められているのは、ネズミでないスニッフやスカリーではないか?ということ。
小人はネズミにはなれない。しかし、理性と智慧でスニッフやスカリーのように行動することができると思う。
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