「いいね!」が社会を破壊する
「いいね!」が社会を破壊する 楡 周平 新潮社
「週刊新潮」の連載コラム「考えない葦」(2012年6月28日号~2013年5月23日号掲載)を基に、加筆・修正したものらしい。
書評は書かないようにしているのだけれど、最初は、経験談、最後は愚痴(警鐘)だ、あとがきも愚痴だ。
この手の本を書く場合、ならばどうしたらいいのか。解決策を提示するのが常であることは重々承知しております。
と言いながら、更に愚痴(警鐘)が続く。
イノベーションに由来する社会の変化を止めることはできない。社会の変化に警鐘を鳴らすのは年寄り(楡周平氏は1957生れの59歳)の役目かもしれない。
ただ警鐘を鳴らすだけの年寄りにはなりたくないと思う。社会の変化に抗うことはできないのであれば、良い方向へ導くのが年寄りの役目と言うものだろう。
と、勢いで年寄りのハードルを上げてしまった(^^ゞ
良い方向へ導く前に自分のことを考えてみた。
「会社は存続しても雇用が継続するとは限らない」という主張は理解できる。
会社にとって価値がある者を雇用するのは合理的だ。昔と変わったのは、価値が無くなった者が会社に残れなくなったことだろう。
会社が合理的な判断をすれば組織としての会社は残るのだろう。生涯雇用が当然だった世代は会社が残れば自分の仕事がある、自分に存在価値があると考えてしまう。
しかし、社会が変化すれば、自分の仕事がなくなり、自分の価値が無くなることは、楡周平氏が指摘するとおりだろう。社会の変化を追いかけていない者にとっては切実な問題だ。
自分の価値を考えてみよう。今の職場で価値が無くなったとしても、どこかに価値が発揮できる仕事があるはずだ。
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