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2018年2月 4日 (日)

働き方改革(4) <時短勤務>

 

 今はまだ時短勤務は女性の方が多い。しかし、今後少子高齢化が進むことを考えると男性も時短勤務するようになるだろう。

 既に育児に参加する男性も増えている。残業して当然の職場で残業しないで定時で帰るのも時短勤務のようなものだ。

 時短勤務の負担について考えてみた。

 例えば2時間の時短勤務をした場合、つまり1日6時間労働した場合を考える。(皆2時間残業している職場で定時に帰るのも同じ)

心理的負担

 負担感は同僚が働いているときに1人だけ早く帰ることへの罪悪感だろう。正当に認められた権利とはいえ、日本人的な感覚では後ろめたさを感じてしまう。 これは、自分が時短勤務者に抱いていた感情の裏返しではないだろうか。

 時短勤務者が残した仕事をかたずけていた人は、他人の仕事をやらされていると感じるものだ。 いつか自分が時短勤務する側になると分かっていても釈然としないものは残る。
そして、自分が時短勤務するようになると、同僚に良く思われていないのではないかと疑心暗鬼になる。

 労働集約型の仕事でありがちだ。労働時間が減った分のツケを他の社員に転嫁している管理者に問題がある。

業務的負担

 時短勤務が出来ることだけでもラッキーという職場もあるが、時短勤務できても成果を配慮しない職場がある。

 時短勤務すると当然給与は減る。これはいたしかたない。
困るのは、フルタイムで働いているのと同じ成果を求められることだ。2時間の時短勤務では6/8時間分の成果になるのが道理だが8時間分の成果を求めてしまう。つまり、時短勤務者にガンバりを求めてしまう。

 メディアで取り上げられる人は、自主的に業務を効率化して時短勤務でもフルタイムと同じ成果を上げた人だ。 このような人は労働時間以上の成果を上げているハイパフォーマーだから基準にしてはいけない。

働き方改革

 では、2時間の労働時間は誰が負担するのか?。
知識集約型の業務は成果は労働時間に比例しないので同じチームで吸収できる。(業務内容は同じでないと難しいが)

 労働集約型の業務では、アウトプットが減る。
同じ成果を維持しようとするならば、業務の効率化か成果の見直しが不可欠だ。
多くの場合アウトプット全てが成果になるわけではなく、成果にならないアウトプットはあるものだ。

〇理由はわからないけどなぜかやっている成果にならない仕事を止める。
〇それができないなら、成果を定義し直してやらない仕事を減らす。

 業務を効率化、合理化しなければ、時短勤務していない者にガンバりを求めてしまう。

 昔からやっているからという理由で、漫然と仕事をしていては働き方改革は夢のまた夢だ。

 時短勤務は誰かにガンバりを求めないことが重要だと思う。

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 今の職場は、知識集約型の仕事だ。 成果はチーム毎に定義してもらうようにした。さらに、ガンバリは評価しないと宣言した。

 時短勤務には、良い環境ではないかと思うのだが。(自画自賛か^^)



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