「気をつけろ」が有効なのは気を付ける方法を知っているとき
幼いころから注意散漫な性格だから「気を付けろ」とよく言われた。大人になってからは注意喚起という「気を付けろ」をよく聞いた。
「気を付けろ」について考えてみた。
「気をつけろ」と言うのが有効なのは、言われた人が気をつける理由と、気をつける方法を知っているときにだけ有効だ。
例えば、小学校低学年くらいの子供が1人で出かけるときに、「道路を渡るときに気をつけろ」と注意して有効なのは、その子供が
- 道路を横断するとき車に轢かれるかもしれない。
ことを認識していて。
- 道路の横断は横断歩道を渡る。
- 信号が青だったら次の青になって渡る。
- 右を見て、左を見て、もう一度右を見て、手を挙げて渡る。
を知っているときだ。
大人は「気をつけろ」しか言わない。情報提供という体裁の「気を付けろ」もある。そして問題が発生すると「気をつけろと言ったじゃないか」と言われる。
でも、問題が発生するのは、「気をつけろ」と言う人が気をつける方法を知らないのと気をつける方法を教えないからだ。
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