フツーーの主婦が、弱かった青山学院大学陸上部の寮母になって箱根駅伝で常連校になるまでを支えた39の言葉
フツーーの主婦が、弱かった青山学院大学陸上部の寮母になって箱根駅伝で常連校になるまでを支えた39の言葉 原美穂 アスコム
原美穂氏は
夢やミッションが明確にある人はそれを目指せばいい。そういうものがない人は、夢やミッションがある人を応援し、支えればいい。そうしているうちに、自分の支えた人が夢を叶え、ミッションを遂行することが、自分の喜びになる。
とおっしゃる。 簡単に言うとこの本の最終節にある
「夢」なんか無理に持たなくてもいい。「夢」を持つ人を懸命に支えることで、自分の「夢」見つかることがあるのです。
ということらしい。
一見、日和見的な感じがする。
しかしよく考えれば、就職するときに明確な夢やビジョンを持っている人は少ない。多くの人は、給料が良いとか、安定しているとか、有名企業だとかあやふやな理由で職を選んでいる人は多い。
それでも、一生懸命に仕事をしているうちに、夢やビジョンを持つようになる。ということだろうか? 確かに、そういう人もいるだろう。しかし、そのような人は少数ではないだろうか。
原美穂氏は原晋監督の都合で否応無く寮母になり、原晋監督や大学生の夢を支えることになったわけだから、自ら人の夢を支える場を探していたわけではない。いうなれば、偶然人の夢を支える機会を得て自身の能力が花開いたのだろう。
と考えると、原美穂氏の成功は偶然の要因が大きい。
むろん、原美穂氏の功績を否定するものではない。
「箱根4連覇の青学大、他大学が逆立ちしてもかなわないワケ zakzak(2018/1/5)」
で原晋監督は
「一番(の秘訣)はですね、やっぱり寮で夫婦が学生たちと共同生活しているチームって、青山学院だけなんですよ。派手なことをやっているわけではない。あの狭い部屋で、夫婦そろって学生たちの面倒をみさせていただいている夫婦は、私と家内だけ。そこで生活面を整え、陸上のデータを管理した上で、常に新しいものを求めることがトータルとして青学のカラーになっている」
と語っているように、青学の4連覇に対する原美穂氏の貢献は大きい。
原晋監督が原美穂氏を称して「監督の監督」というように、原美穂氏は原晋監督のマネジャなのだろう。
世の中には、能力が足りない者、ビジョンを持っていない者をマネジメントで成功に導く方法はありふれている。しかし、元々能力とビジョンを持っている者をマネジメントする方法は少ない。
夢とビジョンを持っている人をマネジメントするには、普通のことを普通にやることが重要なのだろうと思う。
職場では、能力が高い部下が多いと周囲から成果を上げて当然と思われる。
原美穂氏のように、奇をてらわず普通のことを普通にやれば良いのだと思う。
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