"公務員はやりがいのある仕事だ"という嘘
"公務員はやりがいのある仕事だ"という嘘 公務員 島田正樹 ~仕事と私事と志事と~
アメブロ (2018/03/14)
島田正樹氏は、やりがいは主観的なもので、現職公務員のやりがいは公務員志望者にとってやりがいとは限らないとおっしゃる。そして、地方公務員を志望する人に公務員の現実を伝える活動として「公務員キャリアデザインスタジオ」を主宰しておられる。
やりがいが主観的であることは、どの業界、どの職種でも同じことだ。
いまの仕事はサイバー・セキュリティ関係で、今この業界はバブルなのでかなり人材不足だ。優秀な人材は争奪戦になるから、採用活動ではつい「やりがいがある職場です」と言いたくなる。
ところが、ウチの職場はICT全般を扱っているから、採用後すぐにサイバー・セキュリティ部門に配属されるとは限らない。しかも、技術者のキャリアパスはあまり整備されていないから、技術で生きていこうとすると悩みも多い。
あなたのやりがいを聞かせてと言われると、根が正直(ヒネクレ者)だから、単に「やりがいがあります。」とは言いづらい。正直なところ「やりがいを見つけることができたけど、それ以上に嫌なこともあった。」とは言えるけど、二言三言では語れないなあ。
採用活動などで単に「やりがいがあります。」と言うとミスリードしてしまいそうだ。
などと、エライ人に話したら、「そこまで気にしなくていいんじゃないの?」と言われたことがある。そのときは、「そんなイイカゲンな!」と憤慨した。
ところが、冷静になって考えてみると、
素直に「やりがいがあります。」と言えないのは、自分の価値観を主張しようとしていることの裏返しなのかもしれない。
やりがいと嫌な仕事の狭間で葛藤している自分を正当化しようとしているだけかもしれない。
これって単に鬱陶しい奴じゃないか!!。
やりがいは、自分で感じれば良いことだ。
と考えた。
オヤジが葛藤するのは、昔(今も?)は転職に高い障壁があったので、一つの職場でいろいろな願望を実現しようとするからだ。 ところが、これからの時代は、一生同じ職場で働くことは稀になるだろう。自分が目指すキャリアパスがないなら転職すればよい。 人生の中で、やりがいを求める期間、報酬を求める期間が異なっていても良いし、それぞれ別の職場で追い求めても良い。
そう考えると、エライ人の言うとおりに深く考えないで「私は◯◯にやりがいを感じています。」と言えばよいと思う。
若い人たちにとっては、オヤジのやりがいより事実を伝えた方が役に立つというものだ。
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