表彰(2) <ついでの表彰ならいらない>
最近とある会議で表彰案件が議題になったそうだ。
だいたいこの手の案件は大した反対もないのだが、その時は違っていて、ある人が、かなり強く反対したというのだ。 その表彰はいかにも、ついでに感が強かったから反対意見は正論だ。
現場の技術者を管理部門が表彰するというよくあるパターンで、管理部門の人も技術職ということにはなっている。 その中で反対したのは、他所の部署から来た技術職ではない人だったらしい。
さすがに技術職でない人に「プライド」はないのかと言われれると、自称技術屋としては心中穏やかではいられない。 しかし、管理部門の人達は結局押し切ったようで、ついでの案件も表彰されたようだ。
その表彰は結構立派な表彰状が貰えるくらいの表彰だ。 もし、自分がついでで表彰されたらどうするか考えた。
正直なところ、「ついでの表彰」なら要らない。
「ついでの表彰なら要りません。」ではなく「謹んで辞退します。」と言っても波風が立つだろうが、辞退するだろう。
表彰状はプライドは無いのかと言われてまで貰うものではない。技術屋としてそれくらいのプライドはある。
実は、ついでで表彰されたことがあった。
チームでの表彰だったので、辞退しようと話し合っていたのだが、メンバーの一人が欲しいというので辞退しないことになった。
その表彰状は最近火事で燃えてしまった。
正直なところ、表彰状が燃えて無くなっても、惜しいとか悔しいとか悲しいとか少しも思わない。
貰って嬉しくない表彰状はそんなものだ。
「人生に悩んだらアドラーを読もう。」の著者、岸見一郎氏は、褒める行為は上から下に向かって下す評価だとおっしゃる。
つまり、今回の「ついでの表彰」は管理部門が現場を見下した行為だろう。
技術職ではない人に技術職にプライドはないのかと、正論を言われることより、現場を下に見ることの方が重要なのだろうか。
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