されど愛しきお妻様 <知っていても理解できない>
されど愛しきお妻様 鈴木大介 講談社
脳梗塞を患い、高次脳機能障害者としての視点と、発達障害を持ったパートナーとしての視点を併せ持つ鈴木大介の体験に基づくノンフィクション。
鈴木大介氏は定形発達だったから障碍者の苦悩と、健常者が障碍者の苦悩を理解できないことを身をもって知ることができたのだろう。
高次脳機能障碍になったことで、障碍になる前と後との状態を比較することや、心理を自分自身で比較、分析することができるようになった。 そうなってはじめて、否定形発達者に対する接し方を頭で理解するのではなく身をもって分かったようだ。
だから闘病経験は僥倖だとおっしゃる。
最近、発達障害に関する情報は増えたけど、知識として知っているだけでは対応できない。 「発達障害じゃない?」のような発言も聞くことがある。素人知識で診断はできるかもしれないが、サポートできるわけではない。 それは定形発達者の心の問題でもある。
せめて、否定形発達者本人や周囲の人が健康被害を受けないように、また、健康被害を与えないようにするための最低限の行動を知っておく必要があるだろう。
特に、上司と呼ばれる立場の人は自分が定形、否定形を問わず知っておく必要があるのではないかと思う。
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