漫画村騒動 <Napsterの二の舞>
僕が漫画村を批判しない理由 佐藤秀峰 (2018/01/30)
最近マンガ村が話題になっているようだ。
マンガ村を利用している人がインタビューで困っていると発言したことがSNSで炎上している。多くの人はマンガ村の違法性にフォーカスしているようだ。その中で、漫画家の佐藤秀峰氏は業界の今後に注目しておられる。
漫画村は「よくある海賊サイト」というのが、僕の印象です。もちろん、それが過小評価という場合もあるかもしれません。だけど、ネガティブキャンペーンが行われる時、その陰には目的を持った人たちがいます。感情的になればなる程、その目的に利用されてしまうのではないでしょうか。
著作権を飯のネタにしている音楽業界や出版業界は、悪く言えば新しいコンテンツを創造できる1人の才能を創造できない大勢が取り巻いているようなものだ。
元来著作権は創造できる才能を保護するための権利だ。ところが、これまで創造できる才能を保護するという正論を元に取り巻きが著作権を拡張してきた。つまり、創造できない者が多くの権利を持っている。これが音楽業界と出版業界ということだろう。
これまで、創造できない取り巻きの戦略は概ね成功してきた。しかし、ネットの普及に伴って時代遅れになってきた。 これはよく言われていることだ。
創造できない取り巻きは、ネット社会に適合するようなビジネスモデルを創ることはできない。なぜなら創造できない人たちなのだから。
佐藤秀峰さんはNapsterの例を引いておられる。
つまり、マンガ村に対する出版業界の対応は、Napsterに対する音楽業界の対応と重なるということだろう。
音楽業界はNapsterを無くすことはできたが、消費者はAppleやgoogleを使うようになったように、出版業界がロビー活動で政府を焚きつけてマンガ村を無くしても行く先は無い。読者はAmazonを使うようになるだけだ。
今後、権利にしがみついている創造できない取り巻きは食えなくなる。
新しいコンテンツ創造できる人は新しいビジネスモデルを創造できる人と組むと生き残ることができる。
新しいビジネスモデルを創造できる人と組むことができなければ、Amazonに搾取されるようになるということだろうか。
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