急ぎの仕事はないけど「残業しろ」 <相手の忖度力を期待しないで伝える>
特に急ぎの仕事はないけど「残業しろ」と言う管理者がまだいるらしい。
世間の動きに敏感な管理者は理不尽に「残業するな」だが、まだ意味もなく「残業しろ」という人がいたんだ...
まだ若かった頃(35年くらい前)に上司から同じようなことを言われたことがある。
その時は「上司より先に帰るな」だった。理由は、分からない。 今でも分からないままだ...
オヤジたちと若者の意識にはギャップがあるので、「残業しろ」ならば、なぜ、急ぎの仕事は無いけど残業しなければならないのか理由を説明すればある程度ギャップを埋められるのではないかと思う。
なぜイマドキ社員は定時で即帰ってしまうのか (2016/09/21)は、オヤジたちの意見だ。 オヤジは若者に「残業しろ」ではなく、「残業している人に手伝うことはありますかと問え」と言えば良いのではないだろうか。 もちろん、仕事は個人ではなくチームで担当していることを説明しておく必要がある。
若者は経験も少ないから、ちゃんと説明しなければ分からないことは多い。 それでも、日本人は忖度力が高いから理不尽なルールでも従ってしまう人は多い。
日本人のコミュニケーションは聞き手の忖度力に依存しているから忖度力が足りないコミュ障と呼ばれる人はコミュニケーションが上手く取れない。
問題が発生するのは、忖度力が低いとかコミュニケーション能力が低くてギャップが埋められない若者だ。(昔の自分だ) 「なぜ、用もないのに残業するんですか?」などと口に出してしまう。
忖度上手な上司は「答えられない問い」に弱い。「分からない」とも言えないし、若い頃から考えないで命令に従っていただけだから、用もないのに残業する理由など考えたことすら無かったりする。
そこでオジサンは、自分が答えられない問いかけをする若者を、「ワガママな奴」とか「デキナイ奴」とか「この職場には向かない」とか、エスカレートすると「早く辞めさせたほうが良い」と非難するようになる。
「上司より早く帰るな」の意味が分からなかったときから35年過ぎて上司と呼ばれるようになって思うのは、自分から部下へのコミュニケーションは部下の忖度力に依存しているということ。
「ウチの若い奴らはコミュ障が多い」と思っているオジサン達は相手の忖度力に依存しないように話してみるといいんじゃないだろか。 そのためにはオジサンたちは、本当に用も無いのに残業しなければならないかを考えなければならない。 それは、若い人たちにとって価値があることかを考えることと同じかもしれない。
「ワガママな奴」とか「デキナイ奴」とか「この職場には向かない」とか「早く辞めさせたほうが良い」と断定するのは理由を説明した後でも良いのではないだろうか。
もちろんこれだけで、オジサンと若者のギャップが全て埋まるわけではないけどね。
なぜイマドキ社員は定時で即帰ってしまうのか (2016/09/21)
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