奢り奢られ <返す当てのある借りにする>
正解のない「男女で割り勘」問題をクリアするために大切なことは? citrus 2018/05/08
山田ゴメス兄貴の 本田翼の割り勘発言に反応しているネット への評論
山田ゴメス兄貴は
個人的な意見を言わせてもらうと、私は別に本田の“割り勘に関する考え方”に同意したいとも異を唱えたいとも思わない。ただ、「なるほど、こういう考え方もあるのか…」と、私を一つお利口にしてくださった独自の視点に感心しただけ……であった。
と言いながら記事にするには鋭い切り口があるのだろうと期待したら
要は「男女のどっちが奢るか・奢られるか、それとも割り勘にするか」に正解はない……ということで、なにより大切なのは「相手の女性が支払いに対してどのようなポリシーを持っているのか」「相手の女性の金銭感覚と経済状況はどの程度のものなのか」を2時間から3時間の会話中から精確に見抜き、それにフレキシブルかつ速やかなかたちで迎合することができる順応能力なのではなかろうか?
な~んだ。山田ゴメス兄貴無難にまとめたな。
奢る、奢られるについて考えてみた。
奢り、奢られは当事者同士の関係というのはゴメス兄貴の言うとおり。
デートしたら男が奢るべきとか飲みに行くと上司が奢るべきとかという固定概念が出来上がっているからこのような論争になるのだろう。
固定概念を取り払って考えてみる。
2人の個人を考えて、男女や年齢、役職、貧富などの属性を全く考えなければ、割り勘が妥当だろう。どちらかが奢る場合は貸し借りになる。奢られた者は一時的に借りを作っているから当然借りは返す。 奢ったものは一時的に貸しているだけだからいずれ戻ってくる。
ここに、属性が加わるといろいろな考え方が生まれてくる。
例えば、貧富。
いくら貧乏でも奢られるのは嫌だと感じる人は多いだろう。しかし、よく考えてみると奢られることが嫌なのではなく「返す当てのない借り」を作るのが嫌なのだと思う。
高所得者が多くの税金を払うことに意義を唱える貧乏人は少ない。金持ちも貧乏人も同じ額の税金を払う消費税は不公平だという人は多い。
これを、多く負担する行為を奢ると考えれば、金持ちが貧乏人に奢っていることになる。
この場合、貧乏人は金持ちに借りを作っているという意識が無いから、他人より少く支払うのは嫌だという貧乏人はいない。
つまり、奢られる側は「返すあてのない借り」がなければ良いのだと思う。そうすれば、必要以上に恩に着る必要は無くなるから。
年長の上司vs貧乏な部下の場合は、当事者間の関係においては「返す当てのない借り」になることが多い。
若い頃は相当貧乏な部下だったから年長の上司から奢ってもらうと有難かった。 それでも「返す当てのない借りは」心の負担になる。 そんなとき年長の上司は「お前が上司になったら部下におごってやれ」と言われた。 なるほど、そう考えると「返すあて」ができるから、素直に奢られることができる。
そもそも、そのような連鎖が鬱陶しいと考える人もいる。否定はしない。鬱陶しいなら奢られるのを断固拒否すれば良いと思う。
年長の上司になっても、さらに上司から奢られることはある。
「おかげさまで貧乏な部下では無くなりました」と言っても個人対個人の関係はすぐには変わらなかったりするので難しい。
「貧乏な部下」でなくなってからは、その時の割り勘分をプールするようにしていた。そして、飲み食いに限らず、 突発的に物や小金が必要になるときに使っていた。
よくある「ここは私が...」「いやいやそういうわけには」というプロトコルが正直苦手だ。
空気読めない星人にとってこのやり取りほど難しいものはないので、「返す当て」を考えた。
結論は
奢られても「返す当て」があれば恩に着ることもない*1。
奢られて恩に着ない*1ようになると、奢ったときに恩に着せることも無くなる。
歳をとって分かったことは「返す当て」とそれを実現することかな。
※恩に着ないのは、必要以上に恩に着ないという意味で。相応には恩に着ますヨさすがに。^^)
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