橋下徹の問題解決の授業
橋下徹の問題解決の授業 大炎上知事編 橋下徹 プレジデント社
小難しい抽象論や知識・情報の単なる収集に終始することなく、抽象論や知識・情報を現実の問題解決にどのように活用していくかを授業する。
とまえがきにあるように、論理的なだけでなく、具体的な行動まで書いてある。
橋下徹氏が未来を予測する内容ではなく、ちょっと前に世間を賑わせたネタについて解説してある。 答え(多くは失敗した事実)は既に分かっているので、安心して読める。
橋下徹氏とは主義主張や考え方が違うところもあるが、それはそれとして、最善策が示してあるので、この本のタイトルどおり、教科書として読むのが良いのだろう。
橋下徹氏もことわっておられるように、後知恵の部分もある。この本に書いてある判断を、後から振り返るのではなく、正にリアルタイムタイムで事が起こっている最中にできるかと考えると、かなり難しいと思う。 リアルタイムでできるのが、頭の回転というやつかもしれない。
現実社会では、最善策にたどりつたとしても、どのタイミングで、何を言うかが重要だ。
主張を論理的に組み立ててタイミング良く発言する。この能力は後天的に得たもだろうか?
論理的な思考は後天的に得ることができるが、タイミング良く発言する能力を得るのは難しいような気がする。
この本を読むと論理的な思考ができれば解決しそうな気がするが、現実はそれほど簡単ではないのだろう。
論理的に抗弁できなかった人も、論理的に追求できなかった人も、その場の空気や当事者の感情、聴衆の意見などに惑わされることの方が多いのだろう。
論理的な思考や、短時間で最適解を導く能力は、大きな武器になるが、それよりも、導いた真実や最適解をタイミングよく発言したリ行動したリする方が効果的ということだろうか。
どちらもできない者は迷い流される。
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