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2018年12月12日 (水)

「トヨタが明日つぶれるかもしれない」 <末端まで危機感をもっているのか>

トヨタが明日つぶれるかもしれない」 Yoshi品質研究所  第1726回

 15年前にトヨタの担当に言われた言葉らしい。 「御冗談でしょう ^^)」という感じだ。

ところが、最近では東芝、シャープ、三菱自動車、ちょっと前ならJALや船場吉兆など、悪い冗談ではなくなった。

 この記事の最後に書いてある、「一人一人が危機感を持つ」は言うのは簡単だが、かなり難しいと思う。 組織ができて間もないときは危機感を維持しやすいが、安定すると危機感が無くなる。 組織とはそのような性格を持っているから、危機感を維持し続けるのは難しい。

 誰か一人が組織に致命的なダメージを与えるケースもあるが、むしろ、問題なのは皆が少しづつダメージを与え、気が付くと取り返しのつかない状態になるケースだろう。

 トヨタのような製造業なら品質は重要で、サービス業で重要なのは顧客の信頼だ。 自分一人くらいいいだろうと考える者が増えると、顧客の信頼を失わないまでも、信頼を低下させてしまう。 そして信頼の低下が積もり積もったところに環境の変化があると、問題が顕在化して最悪組織が無くなってしまう。

 問題が顕在化したときに経営者や問題を顕在化させた者が責められることは多い。 しかし、皆同じ穴の貉ではないだろうか。

 信頼を低下させる行為や不正を許すことが常態化して、それを改善しようとしないのは大なり小なりどこの職場にもあるものだ。 それを組織風土が悪いと言ってしまうのは簡単だが、組織風土を作っているのは経営者だけではなく、全員だ。

 問題が顕在化したときに被害者ぶるのは簡単だ。 しかし、

  「 一人一人が危機感をもって小さな問題をつぶしてゆくこと」

こそが重要なのだろう。

 トヨタは大企業になっても、創業時や経営危機の時のことを忘れないように、次の世代や取引会社に伝える風土があるのだろう。


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