フォト
無料ブログはココログ

MyList

« 「会社に眠る財産」を掘り起こせ | トップページ | 悩める若者 <悩んでいるのは若者だけじゃない> »

2019年3月15日 (金)

コドモ用スマホ <大人は判断を間違える>

 現時点においてスマホの存在は、無くても暮らしていけるが、有れば便利で、将来的には必要不可欠になるのだろう。

 文科省が小中学校、高校でのスマホの持ち込み使用の方針を変えるらしい。世間は「スマホ学校持ち込み禁止」の見直しに賛否両論、議論沸騰だ。

 歴史的には、新しいデバイスが登場したときに、大人たちは間違った判断をしてきた。
昔昔はエレキギターを弾いていると不良扱いだった、オヤジの世代はバイクに乗っていると不良だった。 バイクは16歳になれば免許が取れる。 エレキギターに至っては資格さえ必要ない。

 つまり、たいてい、大人たちは新しく登場したデバイスへの対応を間違う。 大人たちは教えてもらっていないからだ。

 大人たちは、スマホに関して、

  • コミュニケーション手段
  • 非常時の連絡手段
  • 情報へのアクセス手段
  • 個人情報管理手段
  • ゲームデバイス

としての使い方を教えて貰っていない。
(子供のころなかったのだから当然)

 スマホの使用は多くの論点がある。 しかし、子供のスマホ使用に限らず、多くの大人は論点が整理できていない。いきおい議論が狭くなりがちだ。

  • 曰く、情報へのアクセス手段として必要不可欠である。
  • 曰く、まず、サイバー空間で被害に合う可能性がある。
  • 曰く、SNSのいじめが起きる。

どれも正しいが、どれも一面的だ。

 世の中には、すべて正しいとか全て間違っているということはなく、メリットとデメリットのバランスで成り立っていから、すべての子供に有効な対策は、残念ながら無い。 

 大人は子供たちへの規制を考える前に自分たちが、スマホにどう対応するべきかを考えるべきだ。 多くの親は、子供に現実空間で身を守る方法は教えられるが、サイバー空間で身を守る方法は、教えられない。 その事実をまじめに考えるべきだ。 

 教えられないから禁止するという考え方もある。 しかし、それでは、昔バイクを目の敵にしていた大人たちと同じだ。 親は自分たちが教えられないから、学校で教えてほしいと思うだろう。 しかし、残念ながら、多くの学校の先生も教えられない。

 子供と「スマートフォン利用に係る親子契約書 」←のような約束を明文化する親は稀だ。

 これが、今も昔も変わらない問題ではないだろうか。

 サイバーセキュリティに関わる者は、親に対する教育、子供たちに対する教育、先生に対する教育など、貢献できることがあるのではないかと思う。


最近の投稿】【2018の投稿】【2017の投稿】【2016の投稿】【2015の投稿

 

« 「会社に眠る財産」を掘り起こせ | トップページ | 悩める若者 <悩んでいるのは若者だけじゃない> »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: コドモ用スマホ <大人は判断を間違える>:

« 「会社に眠る財産」を掘り起こせ | トップページ | 悩める若者 <悩んでいるのは若者だけじゃない> »