コドモ用スマホ <大人は判断を間違える>
現時点においてスマホの存在は、無くても暮らしていけるが、有れば便利で、将来的には必要不可欠になるのだろう。
文科省が小中学校、高校でのスマホの持ち込み使用の方針を変えるらしい。世間は「スマホ学校持ち込み禁止」の見直しに賛否両論、議論沸騰だ。
歴史的には、新しいデバイスが登場したときに、大人たちは間違った判断をしてきた。
昔昔はエレキギターを弾いていると不良扱いだった、オヤジの世代はバイクに乗っていると不良だった。 バイクは16歳になれば免許が取れる。 エレキギターに至っては資格さえ必要ない。
つまり、たいてい、大人たちは新しく登場したデバイスへの対応を間違う。 大人たちは教えてもらっていないからだ。
大人たちは、スマホに関して、
- コミュニケーション手段
- 非常時の連絡手段
- 情報へのアクセス手段
- 個人情報管理手段
- ゲームデバイス
としての使い方を教えて貰っていない。
(子供のころなかったのだから当然)
スマホの使用は多くの論点がある。 しかし、子供のスマホ使用に限らず、多くの大人は論点が整理できていない。いきおい議論が狭くなりがちだ。
- 曰く、情報へのアクセス手段として必要不可欠である。
- 曰く、まず、サイバー空間で被害に合う可能性がある。
- 曰く、SNSのいじめが起きる。
どれも正しいが、どれも一面的だ。
世の中には、すべて正しいとか全て間違っているということはなく、メリットとデメリットのバランスで成り立っていから、すべての子供に有効な対策は、残念ながら無い。
大人は子供たちへの規制を考える前に自分たちが、スマホにどう対応するべきかを考えるべきだ。 多くの親は、子供に現実空間で身を守る方法は教えられるが、サイバー空間で身を守る方法は、教えられない。 その事実をまじめに考えるべきだ。
教えられないから禁止するという考え方もある。 しかし、それでは、昔バイクを目の敵にしていた大人たちと同じだ。 親は自分たちが教えられないから、学校で教えてほしいと思うだろう。 しかし、残念ながら、多くの学校の先生も教えられない。
子供と「スマートフォン利用に係る親子契約書 」←のような約束を明文化する親は稀だ。
これが、今も昔も変わらない問題ではないだろうか。
サイバーセキュリティに関わる者は、親に対する教育、子供たちに対する教育、先生に対する教育など、貢献できることがあるのではないかと思う。
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