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2019年7月29日 (月)

本屋の新井

本屋の新井 新井見枝香 講談社

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 元三省堂書店のカリスマ店員にして、文学賞の新井賞を主宰しておられる新井見枝香氏のエッセイ。

 新井見枝香氏は、スーパーで値引きシールが貼ってあるもやしを、ついつい買ってしまってことを引き合いにして、

もし新刊書店で値引きシールを貼った本が紛れ込んでいたら、私は本当に読みたい本を選ぶことができるだろうか。たまたま買おうと思った本にシールが貼ってあっただけだ、とどうして言い切れる?

とおっしゃる。そして、「値引きシールを本に貼ってもいい日が来ないことを祈っております。」らしい。

 これって、電子書籍では、期間限定で値引きされたり、無料だったりする「値引きシール」が貼られたものがある。そして、特に読みたいと思わなくてもついポチってしまう。根が貧乏人だから。中には読まなきゃ良かったと思う本もあって、俺の時間を返せ!と言いたくなるが、自業自得、自分が卑しいからだ。(^^ゞ

 芥川賞、直木賞発表後に、候補作品を棚から片付けるのが嫌で新井賞を始めた人だから、紙媒体の書籍にこだわっているのかと思ったら、そこまでこだわりはないようだ。

 まえがきでは、

苦境に立たたされつつも本を愛する健気な書店員をお求めなら、それは人違いである、

とある。



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