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2019年9月 6日 (金)

60歳を過ぎても「ひっぱりだこ!」3つの条件 <4つ目の条件がキビシイ>

60歳を過ぎても「ひっぱりだこ!」3つの条件
65歳定年 勝ち組さん、負け組さんの分かれ目

日経ビジネス 野村 浩子 (2019/6/3)

 アラ定になると、この手の記事に敏感になる。

 ライターの野村 浩子氏は60歳を過ぎても「ひっぱりだこ」の条件を

  1. 「目線の低さ」:偉そうなそぶりを見せたり、過去の成功体験をふりかざさない。
  2. 「現場力」:さびつかない専門性を持ち、フットワークが軽い。
  3. 「問題解決能力」:課題を見い出し、一緒に汗を流しながら解決する。
  4. 「良い人柄」:

だとおっしゃる。タイトルは3つの条件だけど、記事の最後に「人柄」が出てくる。

 そして、この記事は

では定年間近ではもう手遅れかと言えば、それは違う。目線を定め直す、マインドセットを変えるのは何歳からでも出来る。これまで積み上げてきたキャリアの棚卸しをしてみれば、現場で使える能力スキルも見つかるはずだ。

で締めくくられている。

 「ひっぱりだこ」の条件は60歳までに積み上げてきた能力だから、定年が目の前に迫ってからどうにかなるものではない。
できることは、目線を定め直したりマインドセットを変えることという指摘は正しいと思う。

 ところが、マインドセットを変えることは難しい。
難しいからこそ、このような記事に価値があるのだろう。定年後に誰でもマインドセットを変えられるなら、あえてこのような記事を書く必要はないから。

 定年に手が届く年齢になった自分はマインドセットを変えられるのか?考えてみた。

 この記事には、「歳をとると新たに能力を獲得することができない」という前提があると思う。
だから、

  • 自身の現有スキルを把握(棚卸)して、金になるスキルを認識する。
  • 金になるスキルの提供に障害となる、横柄な態度や成功体験に拘るといった行動を控える。

という戦略だろう。とても効率が良いと思う。

 先に挙げた「ひっぱりだこ」の条件のうち、自分にとって最も難しのは「人柄」だと思う。
高いスキルを持っていても「人柄」が良くない人とは仕事をしたくないものだ。だから「人柄」が良くない人は、スキルを提供する機会が少なくなり、スキルを認めるられない。

 マインドセットは「人柄」に影響を与えるだろうが、一朝一夕に良くなることは難しいと思う。であれば、定年時点で「人柄」がとりたてて良いとはいえない人は「ひっぱりだこ」になることはないということだ。

 そこは、潔く認めることにしよう。

 定年を不安に思う理由を考えてみた。

 

  • 希少性がある能力を持ち続けられるか
     これまでは、専門的な能力で食っていこうと考えてきたから、希少性がある能力をもっていないと不安だ。
     
  • 現有の能力にニーズはあるのか
     ここ10年来の興味は、マネジメントだったのだが、マネジメントのような汎用的な能力を希少性があるレベルに高めるのは難しい。
     
  • 能力を獲得するまでどうするか
     これまでは、新しい能力を獲得する間も給料は貰えていたので、モノにならなくても、生活に困るという心配はなかった。

 分かったことは、思い悩んでも詮無いことだということ。

 この記事は、歳をとったら新しい能力を獲得することは難しいことが前提だが、前提を疑ってみる。

 歳をとっても新たに能力を獲得することができて、そしてその能力に価値があれば、そこそこの「人柄」でも引き合いがあるのではないだろうか。 そして、「ひっぱりだこ」になろうと思わなければ、そこそこの「人柄」と、そこそこの希少性がある能力で、年金がもらえるまで乗り切ことができるのではないだろうか。

なんか、就活中の学生が自分探ししているみたいだ。


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