トロッコ問題 <スタンスを取る>
死ぬのは5人か、1人か…授業で「トロッコ問題」 岩国の小中学校が保護者に謝罪 (2019/9/29) 毎日新聞
毎日新聞によると、山口県の中学校と小学校でトロッコ問題を題材にした授業を行ったところ保護者から「授業に不安を感じる」と指摘され、両校の校長が謝罪したという。学校は保護者に対して何を謝罪したのか記事からはわからない。
学校に苦情を言った保護者はモンスターペアレントではないと仮定して、小中学校において、トロッコ問題を扱うことの是非について考えた。
結論は賛成だ。小学校5、6年生になれば十分考えられるだろう。中学生なら十分に考えられる。
〇具体例
具体的な例があったようだ。
Mr.サンデーで語った橋下徹の日本の治水行政の闇が怖すぎると話題に (2019/10/14) 秒刊SUNDAY
若い頃に思考実験していないとショックなのかもしれない。
為政者はいつか決断しなければならない問題だ。
トロッコ問題に正解は無いから、判断するのはエネルギーがいるし、その判断に異論を唱える者は少なからずいる。「命は地球より重い」と決断しないのは簡単だが、為政者としての覚悟はいかがなものか。政治家である橋下徹氏は、この問題が発生したときには、自らが決断しなければならないと考えたのだろう。当然だ。有権者は決断できない者を首長にしたくない。
では、一般市民はどうか。
「治水行政の闇」と切り捨てるのは簡単だ。しかし、思考実験して自分のスタンスを決めることが重要だろう。この問題は、橋下徹氏の発言のようにどこにでもある問題だ。つまり、被害を受ける側になる可能性があるということだ。
殺されないようにするためには、トロッコ問題は形を変えてどこにでもあることを受け入れるところから始まる。
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