NEWTYPE ニュータイプの時代(2) <量的指標は「意味がある」市場では有効でない>
時代を生き抜く24の思考・行動様式 NEWTYPE ニュータイプの時代 山口周 ダイヤモンド社
山口周氏は
「役に立つ」市場では評価指標が収斂するため、いわゆるKPIを設定してそれを改善するという「量的指標のマネジメント」が有効に機能しました。しかし、このアプローチは「意味がある」市場では有効に機能しません。当たり前のことですが「ある人にとっての意味の大小は」数値化できないからです。
人も組織もオールドタイプなので、量的指標に惑わされている。よその部門がIT人材育成にKPIを導入したという話を聞くと、心配になるエライ人がいて、じゃあウチもということになった。
そのときに、腑に落ちなかったことがわかったような気がする。人材育成にKPIを導入を導入した部門とは、そもそもビジネスモデルが違うから、求める人材も違う。
よその部門は専門は別にあって、ITの一般的な知識を持った者の数を増やそうとしていた。ITは専門でないが、質より量を増やすことで組織的なITスキルを向上させる戦略だ。マニュアルが理解できる程度のワーカーならば、市販のテキストを使って教育して、マークシートでテストすれば管理できる。
一方、ウチはITで食っていて、しかも、必要な人材は専門家そして尖った人材だ。
そもそも尖った者の評価は難しい。評価指標を考える段になってハタと困るのだ。
無理やり評価しようとすると、その評価は使い物にならない。 数合わせのためだけの評価になり、不毛な作業が増えることは、わかっていた。わかっていながら止めることができなかった。
まだ見つけていない数値指標があるのではないかと思っていたからだ。
なぜ、ありもしないKPIを探していたのか?
山口周氏は、オールドタイプは「役に立つ」で差別化し、ニュータイプは「意味がある」で差別化するとおっしゃる。
ウチのビジネスモデルは「意味がある」で差別化しなければならなかったのだ。
つくづく、自分はオールドタイプだと思う。
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