求心力 第三のリーダーシップ <このリーダーシップは難しいぞ>
求心力 第三のリーダーシップ 平尾誠二 PHP研究
本のタイトル「求心力」に惹かれて読んだ。
古いタイプのリーダー論のように思う。
“リーダーシップとマネジメント能力を併せ持つリーダーがメンバーを率いて困難に立ち向かい、自分自身とメンバーを成長させる。”
という感じだ。
この本に書かれていることが「求心力」を持つために必要な条件ならば、この能力を獲得するのはかなり難しいと思う。
求心力を持つための4つの要素(メンバーから見て)
- 専門性 自分よりよく知っている
- 人間性 人間的に尊敬できる
- 一貫性 言うことがコロコロ変わらない
- 怒ったら怖い なめられない
全てを兼ね備えることは難しいならバランスを取ることで足りない要素を補うとおっしゃる。
日本代表に選ばれるような優れたメンバーを率いるには相応のリーダーが必要だ。
しかし、多くの場合は様々な要素を持つメンバーをリーダーの素養があるとは限らない管理者が率いることが多い。
リーダーシップに目覚めたときにこの本を読むと、このリーダーシップを目指そうと思うかもしれない。しかし、凡人にこのリーダーシップを真似るのは難しいと思う。ジョギングに目覚めたオジサンがオリンピックのマラソンに出るレベルを目指すようなものだ。
リーダーはメンバーに認められたときに初めてリーダーになることができる。リーダーとして自分の無力さに気づいて、試行錯誤することで、メンバーにリーダーとして認められるのではないだろうか。
その時のリーダーシップは平尾誠二氏のそれとは異なるのかもしれない。
「求心力」を獲得する方法は未だ試行錯誤中だ。
« やりたいこと、やるべきこと、できること | トップページ | Japan IT Week 2019 秋 »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 責任あるAI <「AI倫理」は「AIを使う人の倫理」>(2021.09.24)
- 好きのパワーは無限大 <笑顔のヒミツがココにある>(2021.06.30)
- AM/FMラジオ&トランスミッタ製作集(2021.06.25)
- 起業の天才(2021.06.23)
- 不屈の棋士 <AIの捉え方と情報リテラシ->(2021.06.06)
コメント