50代は使えないの嘘
50代は使えないの嘘、言葉にできない暗黙知を生かせ 日経ビジネス 河合 薫 (2019/9/24)
ついつい私たちは言葉にできる知識こそが「真の知識」だと考えがちだが、実際には暗黙知のような言葉にならない知識の方が、物事を遂行し、諸問題の解決するのに役立つ。危機を乗り越えるには必要なのだ。
世間では「会社の外に居場所を作れ!」がシニア社員の定説だが、「会社の中で居場所を作れ!」。そのために緩いつながりを作る。ますます50代のおじさん社員が増えていく職場で、会社にも、社員にも、まだまだできることはあるように思います。
同じところで長く働いていると経験値はそれなりに増える。
暗黙知も増えているのだろう。しかし、残念ながら、暗黙知だけにどのような暗黙知を持っているのか自分では分からない。
50代のおじさんたちは、学生時代には入試を目標に勉強し、就職して定年を目標に働いてきた。特に安定しているといわれている職に就いた者はそうだろう。出世(死語か?)しようがしまいが、定年は人生の大きな目標だったのだ。
ところが、定年間際になったら、役職定年とか再雇用というこれまでにない働き方ができてきて、目標どおりにならなくなってきた。しかし、いきなり適応するのは難しい。
河合薫氏がおっしゃるように、齢50にもなれば経験に基づく暗黙知はあるだろう。今でも現場の問題解決に役立つ暗黙知もあるかもしれない。
しかし、昭和の価値観、昭和の働き方が活用を阻んでいる。
昭和の働き方では、歳をとっても組織から排除されることは少なかったので、50代の暗黙知が活用できた。「あのオジサン普段はお茶飲んでるだけだけど、困った時には役に立つ」ポジションがあった。
暗黙知は文字や言葉、図表などの形式知にできないから、暗黙知があることを期待して、普段はお茶を飲んでいるポジションが必要だったのだ。
ところが今時そんなポジションは無くなってしまった。
50代のおじさんたちは意識を変えなければ暗黙知は活用できない。昭和の価値観にとらわれている限り、暗黙知は使えないのだ。
それは、会社も同じだ。
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